研究課題/領域番号 |
20K11787
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
小林 一樹 信州大学, 学術研究院工学系, 教授 (00434895)
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研究分担者 |
青柳 悠也 信州大学, 先鋭領域融合研究群社会基盤研究所, 助教(特定雇用) (20882195)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | スマートデバイス / 深層学習 / データ拡張 / 農作業記録 / 自然言語対話 / インタラクション / スマート農業 / 経験知 |
研究開始時の研究の概要 |
農業では,蓄積した過去データを活用して生産の安定性と経営の効率を高めることが重要である.農園モニタリング分野では,温度や湿度などの環境データの収集が行われてきた.しかし,生産者の行動や判断が未知であり,生産者の知恵や知識,判断が過去データとして活かされていない問題がある.そこで本研究では,生産者の解釈・判断・行動データの自動収集と,環境データ・植物データとの統合を実施する.具体的には,スマートデバイスが生産者の行動に基づき対話を開始することで,機器を操作することなく情報を引き出し記録する農業システムを構築する.これにより,生産の効率化と安定化に根ざした次世代農業を目指す.
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研究成果の概要 |
本研究では,環境データ,植物データ,生産者データの統合と活用による生産の効率化と安定化とを目指し,スマートデバイスが対話的に生産者から経験知を引き出す自動収集システムの実現が目的である.本研究を通して,(a)スマートデバイスとのテキスト対話と音声対話による対話形態を限定しないシステムの構築,(b)ナッジ理論を応用した声かけやユーザへの共感を利用した発話による対話継続に基づく経験知収集,(c)生産者から収集した経験知を紐づけるための定点観測画像からの自動情報抽出を達成した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,利用状況を限定しないスマートデバイスとの円滑な対話や,その対話内容によるユーザ発話の誘導や対話破綻の回避に基づく情報収集,人間から収集した情報と環境から収集した情報との統合に関する技術を開発しており,その典型的な例として農業に焦点を当て,農作物や農園に対する生産者の主観や評価をデータ化するとともに,客観的な観測情報と紐づけて管理するシステムを実現した.農業に限らず,人間の知識や技が関係する物理空間での情報をサイバー空間に持ち込む技術として様々な社会的活動に有用であり,その実現のための要素技術に関しては学術的新規性を有する.
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