研究課題/領域番号 |
20K11809
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
猪俣 敦夫 大阪大学, 情報セキュリティ本部, 教授 (90505869)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ITS / ペアリング暗号 / 自動車 / 自動車セキュリティ / 自動運転自動車 / ペアリング / 車載CPU / 車載コンピュータ / DC/DCコンバータ / ペアリング演算 / 楕円曲線暗号 / IOT / 電源管理 / ノイズ / CAN / 認証 / 制御システムセキュリティ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、頑健なITS向けセキュア認証フレームワークの確立を目指す。前年度までに実施してきた科研費研究においては、ITS向けクロスレイヤ上にセキュアな認証プロトコルを設計し、実機実装を行い評価を得た。その結果、処理に必要な計算リソースおよび環境制約からより効率かつ安定的に動作させるための基盤が必須であることが判明した。この問題を解決するため4つのサブテーマ:1.ITS向け認証プロトコル最適化・実装評価、2.電源管理機構設計・実装評価、3.情報サービスデバイスへの電気的特性監視と評価、4.ITS応用としての社会システム検討を設定し進める。
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研究成果の概要 |
本研究は、自動車における認証処理を行う車載CPUをITS向け専用の計算リソース環境を実現するために、次の3つの課題を設定した。認証処理を行う車載CPUとメモリが搭載された計算リソースを安定的に動作させる電力及び排熱・車載スペース等、車載により制約された条件において高速な認証プロトコルの確立、2. 車載CPUおよびデバイス間のI/Oバスを安定的に動作させるため、動作状況に応じてDC/DCコンバータを制御させることで直流電源の安定性を向上させる電源管理機構の確立、3.自動車専用ECUと、速度計や回転数計等の情報サービスを提供するデバイス間との通信秘匿性および安定性についての電気的特性の検証
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ITSにおける全プロトコルレイヤの情報を集約するレイヤ独立なシステムマネジメント機構と協調するセキュリティ要件の洗い出しを行なってきた結果、ITSアプリケーションにおけるセキュリティ機能・性能要件をSOAの視点から分析しなおすことが重要であり、本研究提案では、自動車に特化したシステム動作を司るマネジメント機構(電源管理など)およびメッセージング・セキュリティプロトコル(認証処理)を連携した機構の確立が重要であると判断して研究を進めた。特に、自動運転自動車そのもののアーキテクチャに関する研究は多いものの、内部処理における認証に着目した研究はあまり存在せず今後に重要な示唆を与えるものと思われる。
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