研究課題/領域番号 |
20K11840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60090:高性能計算関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
多田野 寛人 筑波大学, 計算科学研究センター, 助教 (50507845)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 鞍点型連立一次方程式 / 階層並列型数値解法 / ブロッククリロフ部分空間反復法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、鞍点型連立一次方程式に対する階層並列性をもつ数値解法を開発する。提案手法の計算主要部は、複数右辺ベクトルをもつ連立一次方程式の求解部分である。この方程式の求解部分の性能評価を行うとともに、求解に用いるブロッククリロフ部分空間反復法の性能向上、前処理法についても研究を進める。また、並列計算環境において提案手法の実装を行い、提案手法が並列計算環境に対して親和性の高い解法であることを示す。さらに、応用分野における鞍点型連立一次方程式に対して提案手法を適用し、その有効性を実証する。
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研究成果の概要 |
鞍点型と呼ばれる連立一次方程式は様々な応用分野において出現し,その高速求解法が必要とされている.本研究課題では,同方程式に対する階層並列型数値解法を構築し,その並列計算コードを開発した.筑波大学計算科学研究センターのスーパーコンピュータ「Cygnus」において同コードの性能評価を行い,本数値解法の並列計算環境に対する親和性の高さを実証した.さらに,本数値解法の内部で必要となる複数右辺ベクトルをもつ連立一次方程式に対する高精度数値解法の開発も行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題を通して,鞍点型連立一次方程式の階層並列型数値解法を開発することにより,同方程式の反復法による求解難度を下げることができたとともに,並列計算環境に適した手法を構築することができた.また,複数右辺ベクトルをもつ連立一次方程式の高精度数値解法を開発することにより,本研究課題の内容にとどまらず他の分野に対しても貢献できる.
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