研究課題/領域番号 |
20K11841
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60090:高性能計算関連
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研究機関 | 甲南大学 (2022) 神戸大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
鎌田 十三郎 甲南大学, 知能情報学部, 准教授 (20304131)
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研究分担者 |
Finnerty Patrick・Martin 神戸大学, システム情報学研究科, 助教 (50957628)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 動的負荷分散 / 分散集合ライブラリ / メニーコアクラスタ / 通信と計算のオーバーラップ / メニ―コアクラスタ / メニ―コア / 分散データ / データ再配置 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,社会事象シミュレーションのように不規則性の強い問題を対象に, プログラマが容易に大規模分散データを作成し,計算状況に応じて容易に適切な計算ノードにデータを配置できる環境を実現することにある. データの論理的な構造とデータ配置を分離し,計算局面に応じて各データ部位を計算ノードに(再)配置したりキャッシュすることができ,動的負荷分散などによるタスク移動との連携も可能とする.
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研究成果の概要 |
メニーコア大規模クラスタのための分散データ管理ライブラリの開発および動的タスク管理機構との融合を目指した研究をおこなった. 具体的には(1) メニーコア環境における動的負荷分散の効率化のためのタスク粒度自動調整機能、(2) メニーコア環境に対応した高並列データアクセスが可能な分散集合ライブラリの拡充をおこない、加えて(3) 動的負荷分散機構と分散データ管理機構の融合にむけ (3a) 分散配列ライブラリに対する要素の配置を伴う動的負荷分散機構の導入および (3b) 通信と引き続く計算処理の依存関係を容易に記述可能な分散セル集合ライブラリの研究をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後、スーパーコンピュータの用途が広がりや計算の高知能化により、並列プログラムの不規則化が予想される。例えば、状況に応じて大規模な計算をする知的なエージェントをシミュレートする場合、負荷状況に応じた計算資源の再割り当てが必要になる。一方で、現在のスーパーコンピュータでは、メニーコアプロセッサが一般化するなど、より大規模化・複雑化が進んでいる。 ノード間にまたがるデータ・タスク配置管理の今後のさらなる複雑化に対応するため、本研究では、メニーコア環境における要素の再配置可能な大規模分散データ管理ライブラリを開発するとともに、自動負荷分散機構との融合に向けた研究をおこなった。
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