研究課題/領域番号 |
20K11877
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61010:知覚情報処理関連
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研究機関 | 神戸情報大学院大学 |
研究代表者 |
大寺 亮 神戸情報大学院大学, 情報技術研究科, 准教授 (50590410)
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研究分担者 |
富永 昌二 長野大学, 企業情報学部, 研究員 (10103342)
西 省吾 大阪電気通信大学, 情報通信工学部, 准教授 (70411478)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | マルチバンドイメージング / 分光計測 / 分光画像 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,分光画像の必要性がコンピュータビジョン研究をはじめ多くの分野で高まっている.その一方で,分光画像取得のための機器のコストや可搬性には問題が残されていた. そこで本研究では,スマートフォンと小型のLEDリングアレイ型照明を組み合わせることで,より手軽に対象の分光情報を獲得する携帯型マルチバンドイメージングシステムの開発を目的とする.また,スマートフォンの演算能力の向上は近年目覚ましいため,その携帯性と演算能力を生かした有用な応用分野を開拓する.その一つとして,分光イメージレンダリングをスマートフォン上で行う.
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研究成果の概要 |
本研究では,スマートフォンを用いたマルチバンドイメージングシステムの試作・提案を行った. そのために,まず市販されているスマートフォン20機種のカメラの分光感度データベースの構築を行った.構築した分光感度のデータベースは https://ohlab.kic.ac.jp/ にて公開されている.次に,アクティブ光源として,Luxeon Star LEDs社製の7色の高輝度LEDとマイコンボードArduinoを使い,小型の7色LED光源システムを試作した.最後に,構築したLED光源システムを使って撮影された画像から,線形演算による新しい分光反射率推定法を提案し有効性を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
取得する機材の価格や可搬性の低さから,分光情報の実用的価値が認められにくいという大きな問題が背景として存在していたが,本研究の成果は,広く普及しているスマートフォンと,安価なLED照明によって容易かつ気軽に分光画像情報を取得できる第一歩となったと考える.また,取得された分光情報は,農業や医療,芸術など,一般的かつ実用的な用途への幅広い応用が期待できるため,スマートフォンという身近な機器とのシナジーによって,社会的にも大きなインパクトを持つと考えている.
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