研究課題/領域番号 |
20K11885
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61010:知覚情報処理関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐々木 耕太 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 特任講師(常勤) (40467501)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 機能モデル / 受容野 / 刺激選択性 / 微小神経回路 / 機能的結合 / データ駆動科学 / データマイニング / データ駆動 / 次元の呪い / スパイク / 人工ニューラルネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
私たちの豊かな感覚体験は、脳の神経回路によって産み出されている。それを支える基盤の一つは、視覚に依存した認識能である。この10年弱の間で、画像認識を行う人工ニューラルネットワークの性能は著しく向上した。 この研究では、大脳皮質視覚野の神経細胞や人工ニューラルネットワークのユニットの応答特性がどのような回路によって実装されているのか調べ、大脳皮質視覚野の微小神経回路と人工ニューラルネットワークはどう似ていて、どう違うのか探求し、双方をよく理解することを目指す。
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研究成果の概要 |
大脳皮質感覚領野のモデル系であるマカク属サル1次視覚野、および4次視覚野において多点電極により同時に多数の神経細胞から応答を記録した。どのような応答特性を持った細胞同士が連絡し合っているか検討したところ、4次視覚野では応答する方位が大きく異なる細胞同士も連絡し合っていることがわかった。この機能構築は1次視覚野ではみられず、曲率などの中程度に複雑な視覚パターンを細胞集団として表現することに役立っていると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちが日常的に享受している豊かな感覚体験はどのような神経基盤により実現されているのだろうか。霊長類において特に発達した視覚系について、以上の問いを問うた。得られた成果は、大脳皮質感覚領野の微小回路を神経生理学的に理解することに貢献するのみならず、私たちのように物体を識別するニューラルネットワーク(人工知能)を工学的に開発するための基礎的なデータとして資するものであると期待する。
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