研究課題/領域番号 |
20K11901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
佐賀 聡人 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (90270793)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | ヒューマンインタフェース / 手書き入力 / CAD / 図形入力 / 力覚フィードバック / ファジー理論 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは,フリーハンドのスケッチだけで精密な幾何作図を行えるいわゆる手書きCADを開発する研究を展開してきた.この研究は平面スケッチだけでなくVR空間での空中スケッチによる立体幾何作図をも実現した.しかし,摩擦の無い3D空間での空中スケッチは安定せず作図効率が低下することがわかった.本課題では,現実の「静止摩擦力」を仮想的に概念拡張した「直交軸別ファジー静止摩擦力」を提案し、実験により3D空間での空中描画が安定することを明らかにする.
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研究成果の概要 |
空間直交軸からの「さりげない」力覚サポートを受けて安定した描画を行える空中描画インタフェースを実現した.令和2年度に,現実の「静止摩擦力」を仮想的に概念拡張した「直交軸別ファジー静止摩擦力」を提案し,これを体感できるシステムを力覚フィードバック装置で実現した.令和3年度は、これを3D手書きCADインタフェースに実装し,これが空中描画の安定化に寄与すること確かめた.また「直交軸別ファジー静止摩擦力」を発展させた「曲面法線方向ファジー静止摩擦力」を新たに提案した.令和4年度に,「直交軸別ファジー静止摩擦力」および「曲面法線方向ファジー静止摩擦力」を実装したWeb公開デモ・ソフトを制作した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題の核心は「ファジー静止摩擦力」なる超現実的な仮想静止摩擦力のモデルをファジー理論により構築し、これを力覚フィードバック装置で実現することで、仮想空間中の直交軸やオブジェクトから「さりげない」力覚的サポートを受けて自在かつ安定的な描画を行える画期的な空中描画インタフェースを実現できることを実証したことにある。この成果はファジー理論の新たな応用を切り拓くとともに力学フィードバック装置の新たな活用を提示するもので、理論および応用の両面において学術的に新たな知見を与えるものである。
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