研究課題/領域番号 |
20K11902
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
石橋 圭太 千葉大学, デザイン・リサーチ・インスティテュート, 准教授 (40325569)
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研究分担者 |
赤間 章英 前橋工科大学, 工学部, 助教 (00847733)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 脳血流調節 / 脳機能 / ヒューマンインタフェース / 事象関連電位 / 聴性脳幹反応 / 起立性循環調節 / 正弦波下半身陰圧負荷 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,一過性の脳血流低下時に脳機能がどのように変化するのかを脳波測定を用いて明らかにし,脳機能が十全に保たれていない状態を想定した,ヒューマンエラーにつながる潜在的な要因を見出し,より安全性の高いヒューマンインタフェースを考察することを目的とする。一過性の脳血流低下を引き起こす手法として,簡便に高い再現性で脳血流の低下させることが可能な,正弦波下半身陰圧負荷(SLBP)を用いる。本研究は,SLBP時の脳機能の変化を明らかにし,より安全性の高いヒューマンインタフェースを考察する。
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研究実績の概要 |
本研究は,より安全性の高いヒューマンインタフェースを考察するために,ユーザーの脳機能が十全に保たれていない状態に注目し,ヒューマンエラーにつながる潜在的な要因を明らかにすることを目的としている。この状態を模擬するために,本課題では,立ちくらみ様の一過性の脳血流低下時の脳機能の変化に注目し,簡便に高い再現性で脳血流の低下させることが可能な,正弦波下半身陰圧負荷(SLBP)を用い,SLBP時の脳血流の変動に対して脳機能がどのように変化するのかについて脳血流と脳波の同時計測から明らかにする。 2022年度は,SLBP時の高次脳機能の反応を見るために,刺激反応適合性タスクに対する事象関連電位(ERP)から検討を行う計画であったが,SLBPの制御装置のパソコンが経年劣化のため動作不安定となり,十分な被験者実験を行うことができなかった。このため2022年度は,被験者実験以外の検討として,主にSLBPの制御装置の刷新を行った。これまでは気圧制御のため気圧センサーからの入力とポンプの出力を制御するPID制御のフィードバックループを,パソコンのプログラムで回していたためOSのリアルタイム性に制限からフィードバックループを10Hzで回していたが,この制御プログラムを汎用のマイコンに実装し,100Hzへと向上させ,より高精度に実験条件を設定することが可能となった。 今後,SLBPが高次脳機能へ及ぼす影響についてこれらの装置を用いて,より高精度な実験条件で検討を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
制御装置の経年劣化のため動作不安定となり,十分な被験者実験を行うことができなかった。一方,制御装置の刷新を行ったため,より高精度な実験条件で検討できるようになった点で前進は見られた。
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今後の研究の推進方策 |
本来は,2022年度が最終年度出会ったが,コロナ禍および,制御装置の経年劣化もあり,十分な被験者実験を行うことができなかったため,実験環境の整備を中心に行ってきたが,確実に研究計画を遂行するために,研究期間を1年延長し,2024年3月とすることとした。最終年度で予定していた研究の主要部分は実施できると考える。
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