研究課題/領域番号 |
20K11909
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
村田 和義 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (60422507)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | スマートフォン利用抑制 / 擬人化キャラクタ / メッセージ通知 / 擬人化キャラクタの効果 / 意欲向上 / スマートフォン / 擬人化 / 競争 |
研究開始時の研究の概要 |
スマートフォンへの依存から生じる問題への関心は年々高まっており、スマートフォン依存からの脱却に向けた取り組みが注目されている。本研究課題では、擬人化表現と競争の枠組みを取り入れたメッセージ通知を行うことで、利用者自身に「スマートフォンを使わずにいよう」と思わせる、すなわち利用者の「使いすぎない」意欲を向上させることにより、スマートフォン利用を抑制することを試みる。利用者に強制するものではなく、逆に利用者自身が意図的にスマートフォン利用の抑制を行うように仕向けることで、従来手法とは異なり、継続的な効果が高くなることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、擬人化表現と競争の枠組みを取り入れたメッセージ通知を行うことで利用者の「使いすぎない」意欲を向上させることにより、スマートフォン利用を抑制することを目的とした。最初に擬人化表現の効果に着目した。擬人化キャラクタからの通知メッセージとして肯定的な態度と否定的な態度のメッセージを比較し、それらの違いが利用者のスマートフォン利用に対する意識や利用時間に影響するかを検証した。次に競争の枠組みに関して、スマートフォンの利用状況に応じて擬人化キャラクタの体力の増減とそれに伴う様子の変化を利用者に提示することにより、スマートフォンの利用を控えようとする意欲の向上を図る仕組みを開発し評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スマートフォンの過度な利用は大きな問題であるとされ、その解決策が求められている。特にCOVID-19以降、多くのサービスがオンライン化され、スマートフォンの利用機会が増加している。しかし、現在の強制的な制限や警告は、これらのサービスへのアクセス機会を奪う可能性がある。本研究課題では、強制ではなく利用者自身の意志でスマートフォンの利用を控える仕組みを提案し、その可能性を示した。このアプローチは、必要なオンラインサービスへのアクセスを妨げることなく、過度な利用を解決する糸口となると考えられる。
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