研究課題/領域番号 |
20K11941
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61030:知能情報学関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
亀谷 由隆 名城大学, 情報工学部, 准教授 (60361789)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 識別パターン発見 / 機械学習 / 説明可能AI / メモリ共有型並列 / 連関分類器 / 実行監視ツール / メモリ共有型並列計算 / 解釈・説明可能性 / 並列パターン発見 |
研究開始時の研究の概要 |
深層学習を含めた従来の機械学習手法では(i) 不透明性,(ii) 近似的な解,(iii) ハイパーパラメータのチューニングの必要性等,人間側が機械学習手法を確実・容易に理解・利用していく上で障害となる問題点を含んでおり,これらの問題点を解消・軽減する人間本位の機械学習の実現が望まれる.本研究では,このような人間本位の機械学習の基盤技術として,識別パターン発見技術を確立することを目指す.識別パターン発見技術のベースとして,記号値・数値の混在データから近似的な事前処理(離散化・記号化)なしに識別パターンを厳密に発見するアルゴリズムであるECHO法を採用する.
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研究成果の概要 |
人間本位の機械学習の基盤技術として,識別パターン発見技術を確立することを目指した.具体的には,研究代表者が提案した識別パターン発見手法であるECHO法をベースとして,方法論上の改良・発展および医療分野における有用性の検証を行った.本研究では「医療データに対してECHO法が出力したパターンに対する解釈・説明可能性の検証」「ECHO法における実行監視ツールの開発等」「ECHO法のメモリ共有型並列化」「ECHO法が出力するパターンを利用した連関分類器の開発」の4つの副目標を設定し,各々で一定の研究成果を得た.また,説明可能AI分野のサーベイを実施し,透明性の高い機械学習手法の重要性を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の人工知能の中核を成す機械学習技術ではその不透明性,近似的な解,ハイパーパラメータチューニングの必要性等,人間側が機械学習手法を確実・容易に理解・応用する上で障害となる問題点が残されている.本研究ではこれらの問題点をあらかじめ避けられる識別パターン発見手法であるECHO法に注目し,その方法論上の改良・発展および有用性の検証を行った.時間的な制約により,4つの副目標全てを完全に達成できた訳ではないが,これらの副目標の重要性が改めて確認でき,この方向で研究を進めていく意義を示すことができた.また,本研究を通じ,学術界・産業界で注目される説明可能AI分野に対する貢献ができたと考えている.
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