研究課題/領域番号 |
20K11948
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61030:知能情報学関連
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研究機関 | 長岡技術科学大学 (2021-2022) 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) (2020) |
研究代表者 |
白川 智弘 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (60582905)
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研究分担者 |
春名 太一 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (20518659)
太田 宏之 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 薬理学, 講師 (20535190)
佐藤 浩 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 電気情報学群, 准教授 (30295737)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 真性粘菌変形体 / 生物物理学 / 生物計算 / 意思決定 / 人工知能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,1. 真性粘菌変形体の自律的な行動選択のメカニズム(閉所に閉じ込められた粘菌の行動が「閉所内部の探索」から「脱出」へと自律的に切り替わることを可能とするメカニズム)を実験によって解明し,2. 現象をモデル化することにより工学的に応用可能な形式として表現し,3. それを AI に応用し,変形体の自律性を AI に実装することを目的とする.
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研究成果の概要 |
本研究課題では,1. 真性粘菌変形体の自律的な行動選択のメカニズムを実験によって解明し,2. 現象をモデル化することにより工学的に応用可能な形式として表現し,3. それを AIに応用し,変形体の自律性を AI に実装するという3段階の計画を,3年間の研究期間の各年度に実施した.その結果,粘菌がその行動ルールを変える際に発生する現象の観察,その遺伝子制御ネットワークとしてのモデル化及び理論的な分析の実施に成功した.一部計画を変更し理論的な分析に注力したため AI 実装には至らなかったものの,将来の実装のための十分な準備は整っており,成果の量としては元々の計画に比して同等以上のものが得られている.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物の情報処理に学びそれをコンピューティングに応用しようとする Bio-inspired Computing の分野ではこれまで様々な研究が行われているが,生物の生物らしい特徴を直接的に計算に応用した例,もしくはそれを AI 実装した例はほとんど存在していない.一方,本研究は生物の情報処理メカニズムに関する実験的観察から直接的に AI 実装に至るまでの道筋を付けたという点で,今後の同分野の発展に資するところが大きいと思われる.
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