研究課題/領域番号 |
20K12002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61040:ソフトコンピューティング関連
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研究機関 | 別府大学短期大学部 |
研究代表者 |
後藤 善友 別府大学短期大学部, その他部局等, 教授 (60290657)
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研究分担者 |
奈良 重俊 岡山大学, 自然科学研究科, 特命教授 (60231495)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 液晶セル / 光学系 / 光情報処理 / 非線形振動 / ニューラルネットワーク / ニューロモーフィック / 複雑系 |
研究開始時の研究の概要 |
入射光強度によりパルス的振動特性が変化する微小振動子系を構成することで、任意の振動子間の相互作用を光によって動的かつ並列的にコントロールできる実験系を構築し、新しいタイプのニューロモーフィックハードウェアの可能性を探る。空間光変調器(SLM)では内部の液晶分子の傾き状態を局所的に制御できるが、このSLMに適切なフィードバックを加えることにより、局所的に双安定状態や振動状態にすることができる。この局所的な構造を振動素子とみなし、疑似神経回路網としての振動素子結合系を実験的に実現するとともに、神経回路網の機能メカニズムの解明に対して実験的なアプローチを試みる。
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研究実績の概要 |
本年度は、液晶空間光変調器へのフィードバック回路の実験系の構築について研究を進めた。実験系については、これまで電圧フィードバックおよび光フィードバックの構成方法について検討し、光学回路設計や実験条件の制御におけるメリットから、2つのモデルに対応する実験系を優先する方針としていた。しかし実験系の構築に必要となる液晶空間光変調器が予算の関係で調達困難となっているため、代替手段として、液晶セルによる位相変調素子を作製することで、フィードバックモデルの動作検証を行う方針に切り替えた。液晶セルによる実験系では液晶空間光変調器で想定していたような多数の振動素子の結合系の構築が困難であるが、単一素子における振動条件の最適化などにより、モデルの改善のための知見を得ることができる。透明電極をパターン加工した水平配向液晶セルを作製し、液晶セルによる簡易実験系を構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
機器の調達に課題が生じ、実験系の構築が遅れている。代替案を検討しているが、実験データに基づくモデルの再検討や実験パラメーターの絞り込みに影響が出ていることから「遅れている」と評価する。
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今後の研究の推進方策 |
液晶空間光変調器ではなく、予算内で実装可能な液晶セルによる位相変調素子による代替方法による実験系構築方針としたため、制限があるものの実験系の構築は進展すると見込まれる。フィードバック回路の実験パラメータの最適化に取り組む。
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