研究課題/領域番号 |
20K12025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
内藤 智之 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (90403188)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | StyleGAN / 逆相関法 / 心的テンプレート / 空間 / 寝室 / 魅力度推定 / 寝室画像 / 敵対的生成ネットワーク / 魅力 / 埋め込み / Mental template / GAN / reverse correlation / latent vector / 深層学習 / 感性形容詞 |
研究開始時の研究の概要 |
心的テンプレートとは、対象の典型的な心的イメージ(例えば有能さ、優しさ、日本的など)とされる。本研究は深層学習と逆相関法を組み合わせることによって、心的テンプレートを高画質カラー画像 として可視化することを目的とする。本研究では styleGANを用いて、自然画像の特徴ベ クトルを各画像について生成する。画像の感性評定課題(美醜評価)を行い、心理学的逆相関法に より魅力スコアの高い(低い)特徴ベクトルをそれぞれ高品質カラー画像として可視化する。感性 評価実験から style-based GAN と逆相関法によるによる出力画像が魅力度心的テンプレートとなっ ているかどうかを確認する。
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研究成果の概要 |
敵対的生成ネットワークモデル(StyleGAN)と心理学的逆相関法を用いることで、寝室のように複数対象物の配置で規定される空間の理想的イメージ(心的テンプレート)を可視化可能であるかどうかを検討した。寝室画像5万枚を学習したStyleGANによって生成された寝室画像に対する魅力度評定スコアから寝室魅力度心的テンプレートを作成し、この心的テンプレートを用いて90%の被験者で検証用画像の魅力度を推定可能であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人の感性評価がどのような処理で成り立っているのかについては未知な点が多い。本研究では申請者のグループが提唱している心的テンプレート仮説が、単一対象物だけでなく複数のオブジェクトの配置で既定される空間においても成立するかどうかを検討した。その結果、空間に対しても人は理想的なイメージを脳内に保有しており、敵対的生成ネットワークモデルと逆相関法を用いることでその理想的なイメージを可視化可能であることが明らかとなった。本研究成果から建築・インテリア・デザインなどに対する理想的イメージを可視化することが可能であることが示され、今後の社会実装の実現可能性が極めて高いことが明らかとなった。
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