研究課題/領域番号 |
20K12026
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
中本 裕之 神戸大学, システム情報学研究科, 准教授 (30470256)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 食感計測 / 多感覚情報処理 / 感性工学 / 多感覚統合 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、時間とともに変化する複数の感覚を統合し知覚の動態を表現する数理的手法を確立することである。特に食感を対象として、食感センサの製作と計測システムの構築、多感覚統合モデルによる食感強度推定、支配的食感決定モデルと食感の動態の解析の3つのサブテーマを進める。多感覚統合からの知覚の動態までのプロセスを数理的モデルで表現し、知覚の動態の予測とそれへの個々の感覚の関与の定量化を通じて知覚のメカニズムを感覚のレベルから解明する。
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研究成果の概要 |
触覚と聴覚により知覚される食感を推定する多感覚統合モデルを提案した。ガウス過程回帰モデルに対して食品を計測した際の力と振動、音のデータから決定した特徴量を入力し、サクサクなどの官能評価値を出力として推定した。実験を通じて官能評価の範囲の5%以下の小さな誤差で推定ができることを確認した。加えて、咀嚼の進行によって変化する食感を推定するモデルとして、計測データと過去の食感の強度から現在の食感の強度を推定する状態空間モデルを提案し、モデルの有効性を実験により確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多感覚統合によって食感を推定する方法は食感推定において新たなアプローチであり,インパクトも高い.また,時間変化を伴う支配的食感についても挑戦的な試みであり,咀嚼の開始から嚥下までの過程を対象とするOral processingの考え方に沿っている.いずれも食感を推定する新たな方法を提案できた.食感は固形食品のおいしさを決定する需要な要素とされており,食品開発においても評価のニーズがある.本研究の成果を,食感の定量化のニーズをもつ企業への技術移転を進めたい.
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