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可聴限を超える空気振動が音の質感及び人の生体活動に及ぼす影響の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K12029
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分61060:感性情報学関連
研究機関公立はこだて未来大学

研究代表者

伊藤 精英  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (90325895)

研究分担者 佐藤 直行  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (70312668)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード生体反応 / 超音波 / 自然音 / 末梢皮膚温度 / 末梢血流量 / 感性評価 / 自律神経活動 / 聴覚印象 / 音楽 / 音の質感 / 生体活動 / 血流 / 心拍
研究開始時の研究の概要

本研究では,超高周波音を含む自然音を対象としてハイパーソニック・エフェクト発現に果たす耳介の役割を心理学的・生理学的実験により明らかにし,超高周波音を含む音が人の質感認知と生体信号(毛細血管血流,心拍,呼吸,脳波)に及ぼす効果を解明する.

研究成果の概要

本研究は可聴限を超える空気振動が音の質感認知と生体に及ぼす効果の解明を目指した.自然音に超音波を付加した空気振動に曝露されると,耳朶周辺の血流量の増加,心拍LF/HF値のばらつきの減少,鼻頂の皮膚表面温度の上昇が見られ,交感神経の活性度が低下傾向になった.自然音に超音波及び低周波(非可聴音)付加の有無で比較すると,非可聴音を付加した方がストレス課題後に指尖部の皮膚表面温度が上昇し,日本語版PRSの得点が高かったことから,非可聴音を付加した空気振動はストレス回復効果が高いことがわかった.音の構造を見ると,可聴音に周期的な超音波スパイク列を重畳させると可聴音そのものにも周期的なスパイクが出現した.

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では非可聴音を付加した音に曝露された際の生体反応指標として,従来の脳活動ではなく,末梢皮膚温度・末梢血流量を用いて解析し,これらが指標として有効であることが明らかになった.非可聴音付加により交感神経の活性度が低下傾向になるという本研究の知見をもとに,これらの新たな指標を用いることにより,非可聴音を利用した新たな健康維持法や治療法の可能性が見出され,ストレス関連疾患の予防や管理に役立つツール等の開発が期待される.さらに,非可聴音を付加した音はストレス回復に効果的であることが明らかになったことから,リラクゼーション効果を高めるための新たな手法や製品の開発,空間音響分野での導入が期待される.

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 自然音聴取における低周波及び超高周波空気振動の付加が人の心身に及ぼす効果2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤精英,辻美祝,丹野夏海
    • 学会等名
      第25回日本感性工学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 超高周波空気振動に含まれる知覚情報が知覚―行為為循環にもたらす影響2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤精英,丸尾海月,沢田護
    • 学会等名
      日本生態心理学会第9回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 超高周波を含む空気振動の曝露に対する身体応答:知覚-行為循環の観点から2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤精英,丸尾海月,沢田護
    • 学会等名
      日本感性工学会 生命ソフトウェア・感性工房・而立の会 合同シンポジウム2021
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 音が描く日常風景 -振動知覚的自己がもたらすもの2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤精英
    • 総ページ数
      196
    • 出版者
      金子書房
    • ISBN
      9784760893942
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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