研究課題/領域番号 |
20K12036
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
増田 修 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (90775967)
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研究分担者 |
永井 岳大 東京工業大学, 工学院, 准教授 (40549036)
児玉 直樹 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (50383146)
古川 貴雄 共立女子大学, 家政学部, 教授 (70262699)
栗木 一郎 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (80282838)
長谷川 誠 東京電機大学, 工学部, 教授 (80303171)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 質感知覚 / 感性情報学 |
研究開始時の研究の概要 |
セキュリティ文書の真偽を判別することは、我々の社会の存立において極めて重要である。一方近年、様々な製品の偽造品などが横行し、企業に損害を与えるだけでなく、消費者の健康や安全を脅かす恐れがあるにもかかわらず、真偽判別を人間の知覚の問題として取り上げた学術研究は、これまでほとんどなかった。本研究に先立って、申請者は、真偽判別を質感知覚の問題として心理物理学的手法で研究してきたが、本研究においては、これを脳神経科学研究として発展し、真偽判別課題を遂行している被験者の脳活動を測定することにより、真偽判別に寄与する脳内のメカニズムを明らかにしようとするものである。
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研究実績の概要 |
外付けディスプレイ装置を実際にMRI装置内に持ち込んで動作テストを行った。映像自体は特に不具合なく表示されたものの、試作中のディスプレイ装置を支えるためのスタンドを試したところ、設置場所の溝が予想外に深かったため、支柱のベースとなる板の位置が予定していた高さより低くなり、その結果、支柱の長さが足りなくなることが明らかとなった。このため、再度、新たな材料を購入して、試作を繰り返しているところである。このディスプレイ装置は共同研究者から借用しているものであるが、共同研究者の別の研究プロジェクトで使用していた同型のディスプレイ装置が故障して修理に出されることとなり、それに伴って、ディスプレイ装置を一時返却する必要が生じた。ディスプレイ装置の一時返却中、被験者に呈示するための刺激映像の制作を進めた。先行する研究課題で使用したのと同じ商品券試料を、電動ゴニオーメータ上に設置して、ディジタルカメラで撮影し、動画ファイルを作成した。この動画ファイルをディスプレイ上に正確な時間タイミングで表示するための自作プログラムを Matlab および Psychtoolbox を用いて作成している。同じ刺激映像に対して、異なる心理的課題を被験者に与えた際の脳活動を計測する必要があるため、真偽判別課題を課さない場合にも被験者の注意を刺激映像に惹きつけるためのダミーとなる課題を、本来の真偽判別課題の妨げとならないように注意して作成する必要があり、いくつかの課題によるプログラムを試作した。その後、一時返却していたディスプレイ装置を再び借用できることとなったため、新たな試作スタンドで再びディスプレイ装置の設置を試し、作成した刺激映像を用いて、実際に MRI撮像をしながらの予備実験を早急に開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、実験装置の製作が滞ったため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染拡大に伴う各種規制も緩和されたため、早急に装置の制作を終え、実験を再開する。
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