研究課題/領域番号 |
20K12084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62020:ウェブ情報学およびサービス情報学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小池 創一 自治医科大学, 医学部, 教授 (50463849)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 医療資源分布 / 人口減少 / 将来推計 / 医師 / キャリアパス / 医療・福祉 / 社会医学 / 政策研究 / 地域医療 |
研究開始時の研究の概要 |
少子高齢化と本格的な人口減を迎える我が国にとって、医療資源の適正配置は喫緊の課題であるばかりではなく、欧米先進国やアジアの国々にとって日本がモデルを提示することが可能な数少ない分野である。本研究は、医療分野の公的統計情報を統計法で定める手順を経て入手し、医療施設単位でデータリンケージを行うとともに、公開されている各種データとあわせて解析することで地域における医療資源の分布や医師のキャリアパスを明らかにするとともに既存統計データの利活用のモデルを構築し、根拠に基づく保健医療政策の一層の推進に貢献を目指すものである。
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研究実績の概要 |
本研究(地域医療資源の分布と最適化に関する研究)は、医療分野の公的統計情報の調査票情報等を必要な手続きを経て入手し解析を実施することを通じて、地域における医療資源の分布等を明らかにし、医師偏在の是正に向けた方策に向けたエビデンスの構築を目指す研究であり、本年度が5年計画の4年目にあたる。これまでに、医師・歯科医師・薬剤師調査の調査票情報を厚生労働省が定める手続きに沿って利用申請を行い、提供を受けた調査票情報の分析を通じ、医師の地域分布の経時的な変化について把握、医療政策との関係について考察を加える検討を行ってきた。 2023年度は、前年度から継続して実施している、人口減少が医療サービス提供に与える影響について研究を継続するとともに、医学部卒業後に行う臨床研修の都道府県定員に着目して、医師臨床研修の地域別定員設定が医師偏在対策にどのような効果を与えているかについてのシミュレーション研究に新たに着手した。 人口減少によるサービス水準への影響を検討する研究では、都市計画分野で施設の立地と人口密度との関連について分析した研究や先行研究の手法を参考に、今後の市区町村の境界に変化がないと仮定した場合に、50%・80%の市区町村で当該診療科・専門領域の医師が存在する人口規模をその診療科が成立・通常存在する人口規模とみなし、高齢者人口がピークとなる2024年に診療科、専門領域別にその成立が危うくなる市区町村や当該領域が通常存在する市区町村数区がどう変化するかの推計を行い、学会発表・論文発表を行った。 医師臨床研修の地域別定員設定に関する研究では、医師臨床研修マッチング協議会から必要な手続きを経て、臨床研修マッチングの際の医師・医療機関双方の希望順位に関する加工データの提供を受け、データ解析・シミュレーションに着手した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
人口減少によるサービス水準への影響を検討する研究成果については、研究成果を取りまとめ、学会発表および英文原著論文として公表できた。 医師臨床研修の地域別定員設定に関する研究では、医師臨床研修マッチング協議会から加工データの提供を受け分析を開始しているが、データ提供を受けるための手続きに想定よりも時間がかかったため、研究の進捗状況としてはやや遅れている状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の最終年度となる2024年度は、医師臨床研修の地域別定員設定に関する研究を継続してゆく予定である。現在、共同研究者とともにデータ分析、シミュレーションのための条件設定等を実施しており、解析を進めるとともに、成果については学会発表や論文発表を予定している。
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