研究課題/領域番号 |
20K12085
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62020:ウェブ情報学およびサービス情報学関連
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
熊本 忠彦 千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (30358890)
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研究分担者 |
灘本 明代 甲南大学, 知能情報学部, 教授 (30359103)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ツイート感情 / 顔文字感情 / 感情推測 / 顔文字 / ツイート |
研究開始時の研究の概要 |
テキストベースのメッセージ交換を主とするコミュニケーション手段では,相手の表情や仕草を見たり,声を聴いたりすることができないため,メッセージの感性的側面を正確に捉えることができないことも多い.このような問題を回避するために,顔文字のような非言語表現が用いられることもあるが,顔文字がメッセージの感性的側面にどのような影響を及ぼしているのかに関しては不明な点も多い.そこで本研究では,ツイッターを対象に,顔文字が付与されることでツイートの感性的側面(ツイートを読んだ人がツイート投稿者の感情をどう受け取るか)がどのように変化するかをアンケート調査に基づいて調べ,ツイート投稿者の感情推測手法を提案する.
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研究成果の概要 |
本研究では,基本感情分類「悲しい,嫌い,安心,怖れ,高揚,好き,喜び,驚き,怒り,恥ずかしい」を対象に,ツイートや顔文字,顔文字付きツイートの感情を各々10次元ベクトルとして定量的に扱うことで,顔文字から感じる様々な感情がツイートから感じる様々な感情に与える影響を定式化するとともに,その成果を代表者らのツイート感情推測手法と統合することで,顔文字が付いたツイートからツイート投稿者の感情を推測するための手法を提案した.さらに,COVID-19に関するネガティブなツイート1万件以上を対象に,より粒度の細かいネガティブな感情(不満,不安,失望,苦悩,躊躇,苦痛,偏見,差別)も扱えるように拡張した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ツイート投稿者(現,X投稿者)の感情推測において,ツイートの感情,顔文字の感情,顔文字付きツイートの感情という3つの要素すべてを,10個の基本感情を構成要素とする10次元のベクトルとして扱うという研究は,これまでなかった.ツイートの感情だけでなく,顔文字の感情もベクトル化することで,顔文字の感情がツイートの感情に与える影響を明らかにするだけでなく,顔文字付きツイートの感情をより高精度に推測できるようになった.既存の研究(トレンド分析やニュース記事推薦,ユーザの印象選好の可視化,SNS等でのフォロイー推薦など)に応用することで,よりリッチなWebサービスの提供も可能になるものと考えられる.
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