研究課題/領域番号 |
20K12088
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
浜元 信州 群馬大学, 総合情報メディアセンター, 准教授 (80432095)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 情報倫理教育 / LMS / API / Shibboleth / Moodle / GakuNin / 共同利用 |
研究開始時の研究の概要 |
複数の大学が共同利用するLMSでは,情報漏洩,プライバシー保護の対策としてIDの匿名化を行うことが有力である。本研究では,大学間の認証連携で普及している「学認」を想定した安全なLMS運用システムを作ることを目的とする。具体的には,これまで開発してきた「受講情報確認システム」を発展させることで,匿名IDでの共同利用LMSを,大学の認証サーバ(Shibboleth IdP)の標準機能を改良して実現する。また,成績に加え,受講時間等の学習ログを取得できるように拡張する。
|
研究実績の概要 |
本研究の課題は2つあり,一つは安全な共同利用LMSの実現に向けた匿名ID利用である。もう一つは,学習ログを自動取得化するともに詳細な学習ログの提供を行う事である。これらの実現のため,学認LMSで利用している「Moodle」を「学認」により複数機関で共同利用した場合に,コースの成績を確認する「成績確認システム」の開発を行っている。 今年度は,匿名ID利用の検討については,昨年までに実施したIdPと連携した匿名IDからのユーザ特定に関しては国際会議WCCE2022に採択され,ポスター発表を行った。また,昨年度の検証結果からIdP側から複数SPに渡った匿名IDを属性として提供することは困難であることと,NameIDとしての提供は可能であることから,属性の送信確認検討は保留することとなった。 一方で,学習ログの自動取得と詳細化に関しては,2022年度より学認LMS側でAPIが提供されることとなったため,成績確認システム側での実装を行った。具体的には,学認LMSのAPIを利用して,学認LMSのコース情報と受講情報,成績を定期的に自動取得するよう実装し,第39回CLE研究会での発表を行った。 学習ログの詳細化については,APIにより取得した最終テストと受講状況を利用した分析を行い,どのような詳細情報が必要になるか検討を進めている。 更に,学認LMSの教材が変更されたため,これに合わせた成績確認システム側での実装変更を行った。大学での運用が楽になるよう,合格の条件を設定できるようにし,合格者が分かりやすくなるよう表示をアップデートした。本成果は学認LMSの情報倫理教材を利用する大学等で利用できるよう,githubで公開した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定にあった複数SPに渡る匿名IDの属性としての提供に関しては実装が遅れている。ただし,NameIDとしての匿名ID提供は可能であることが分かっているため,ユーザによる匿名IDの属性送信確認ができないという問題点が残るが,匿名IDの利用が不可となっているわけではない。 属性の詳細化に関しては,解析が進んでいるが,コロナ禍の絵影響もあり成果発表が遅れているため,やや遅れていると判断した。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は,属性の詳細化のための受講履歴の解析を進めるとともに,成果発表を行う予定である。
|