研究課題/領域番号 |
20K12093
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
瀬戸崎 典夫 長崎大学, 情報データ科学部, 准教授 (70586635)
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研究分担者 |
全 炳徳 長崎大学, 情報データ科学部, 教授 (10264201)
森田 裕介 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20314891)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | バーチャルリアリティ / タンジブル ユーザ インタフェース / 教材開発 / 平和教育 / タンジブルユーザインタフェース / 学習コンテンツ / 共感性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,仮想オブジェクトと物理オブジェクトをシームレスに連動させた相互作用を提供するタンジブル操作によって,創作活動を取り入れた没入型タンジブル平和学習システムを開発し,原爆被害に対する共感性創出について評価する.本システムは,原爆投下前の建物を3Dプリンタで出力した実物模型を入力インタフェースとする.さらに,原爆投下前の街並みを再現することでVR環境にも同様の街並みが構築される仕組みを設ける. 学習者は,VRセットを用いて自らが構築したVR環境を探索しながら学習することができる.さらに,中学生・高校生を対象とした定量的かつ定性的評価を行うことで,原爆被害に対する共感性創出について評価する.
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研究成果の概要 |
本研究では,模型配置と連動した没入型平和学習用VR教材を開発した.学習者は,当時の地図や写真等を参考に,テーブル上に建物模型を配置することで原爆投下前の長崎市の街並みを再現する.その際,建物模型で再現した街並みは,バーチャル環境にも構築される. 学習者らは,HMDを装着することで,自身で構築した「模型ワールド」に入ることができる.また,両手に持ったコントローラによって,原爆投下前後のバーチャル環境に切り変えることができる. さらに,探索的な活動を促すべくアノテーションを実装し,画像情報や文字情報に加えて,音声情報を視聴できる機能を設けた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,実物モデルをインタフェースとして,原爆投下前の街並みをVR環境に構築することができる.したがって,現実空間における学習者の活動とVR環境とを相互に接続させ,より実感を高めた擬似体験を提供できる点に学術的意義や社会的意義を有している.さらに,原爆投下前の街並みを探索することによって,当時の人々の生活を体感することで,原爆投下の被害に対する興味や被爆者への共感を高めるための教材として,新たな可能性を見出すことができた.
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