研究課題/領域番号 |
20K12108
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
立岩 佑一郎 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30534367)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ChatGPT / 大規模言語モデル / ネットワーク演習 / e-learning / 遠隔演習環境 / 自動設定 / ネットワーク / 演習環境 / SAT / ネットワークシミュレータ / ウェブ型演習環境 / ネットワーク構築 / 可視化 / 制約充足問題 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,学習者が簡単な通信実験においてネットワークの動作を観測・分析するための通信実験ツールスイートを開発する.ステップ実行およびレジューム可能なネットワークシミュレータを,TCP/IPプロトコルスタックおよびスイッチングハブシミュレータのソースコードに基づいた有限状態機械により実現する.通信設定と通信結果との依存関係を解析可能なビジュアライザを,ネットワークの動作と依存関係とを統合した視覚的な表示により実現する.通信設定を生成可能なネットワークエディタを,通信モデルに基づいた制約条件を制約充足ソルバにて実装することで実現する.
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研究実績の概要 |
本研究では,学習者が簡単な通信実験においてネットワークの動作を観測・分析するための通信実験ツールスイートの開発を目指す.本年度は,学習者の通信実験をスムーズに行えるようにするため,学習者が自身の状況をAIと相談しやすくしたり,教師が学習者の状況を把握したりする補助機能の研究を進めた. 1)ネットワーク演習システムにおける受講者とChatGPTとの対話機能の開発:まず,ChatGPTとの対話を通して,ChatGPTがコンピュータネットワークの管理について具体的な実装例を交えて助言できることを確認した.これにより,ネットワーク演習において,ChatGPTが教師やTAの代わりに受講者のネットワークトラブルを解決することが期待される.想定するネットワーク演習では,受講者は仮想マシンをノードとする仮想的なネットワークにて様々な通信実験を行う.このため,ネットワークの構成情報を収集し,カスタムYANGモデルに基づいて記述してChatGPTに伝達する方法と,受講者とChatGPTとの対話のためのユーザインタフェースを開発した. 2)ネットワーク構築演習におけるルータ監視システムの開発:ネットワーク構築演習において,複数人の学習者が共同で構築を行うケースでは,特にルータへコンソール接続しコマンドライン操作により設定を行う.この際,教員は学習者の進捗管理のため,ルータ設定内容の変化やネットワークトポロジーの変化を把握したいと考える.このため,次の特徴を持つルータ監視システムを開発した.特徴1)ルータ設定状態のスナップショット,コマンド入力ログ,ルータによる出力ログを外付け端末で収集する.特徴2)ルータのログに基づきネットワークトポロジーを推定する.
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