研究課題/領域番号 |
20K12126
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62040:エンタテインメントおよびゲーム情報学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
大村 英史 東京理科大学, 創域理工学部情報計算科学科, 講師 (90645277)
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研究分担者 |
柴山 拓郎 東京電機大学, 理工学部, 教授 (80366385)
中川 隆 名古屋市立大学, 大学院芸術工学研究科, 准教授 (60631124)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 音律 / インスタレーション / 複合現実 / 作曲システム / MR / 音高 / 音律理論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,連続的な音高(音の高さ)から絶対的な音名を定義せず,音高同士の周波数比に基づいたあらゆる音高を利用可能な方法論を提案する.そして,この方法論に基づくインスタレーションを開発し音楽の可能性を拡張することを目的とする.具体的には,オクターブ内に12個の音高として規定されてきた音律を検討し,これらの音律を包含しかつあらゆる可能性の音高を選択可能な音律モデルをおこなう.このモデルをインスタレーションとして仮想現実空間内に実装することで,体験者の音楽的な表現および聴覚体験のエンハンスメントを期待する.
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研究成果の概要 |
本研究では音高の周波数比に基づき,あらゆる音高を利用可能にする方法論を提案する.そし て,この方法論に基づいたインスタレーションを開発し,音楽の可能性を拡張することを目的とする. 初期段階として,音高の三次元空間での表現表現から音高の導出理論の制定を行った.つぎに,音高の三次元空間での表現方法を元に,バーチャルリアリティ空間に実装を行った.これらの技術を応用したインスタレーション作品を作成した.また,音高導出理論の元となったワークショップに関する論文を執筆した.最終段階として,提案モデルに基づいたサウンドインスタレーションを作成し展示を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
音高の導出モデルの提案は,音の物理量を数学的に定義しつつ創り出した方法論である.そのため,ジャンルにとらわれず音楽研究に利用できる.このモデルについてはシンポジウムや図書として発信を行った.これらは一般の市民をターゲットとしており,社会への発信として意義があった.また,提案モデルインスタレーションへの実装技術をコミュニケーション研究への応用したこれは,音楽だけにとらわれず学術的領域を広げるために役に立ったものだと考える.最終段階として,音律モデルに基づいたサウンドインスタレーションを電子音響ピープルプロジェクトライブにて展示を行ったが,こちらも社会への発信として意義のあるものであった.
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