研究課題/領域番号 |
20K12130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62040:エンタテインメントおよびゲーム情報学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
山西 良典 関西大学, 総合情報学部, 准教授 (50700522)
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研究分担者 |
西原 陽子 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (70512101)
中村 聡史 明治大学, 総合数理学部, 専任教授 (50415858)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 読書支援 / ストーリー情報 / あらすじ / ネタバレ / コミック工学 / 情報検索 / インタフェース / 情報抽出 / ストーリー情報の提示 / 電子書籍 / ストーリー情報の提示インタフェース / インタラクションデザイン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,電子書籍の利点を活かし,活字コンテンツに対して「あらすじ」「回想」「次回予告」の3種類のストーリー情報を読書状況に応じて自動生成および呈示するシステムを開発する.先行研究で蓄積した読書内容の理解に必要となる情報やネタバレの影響に関する知見と,逐次的に変化する言語情報に対する要約技術を組み合わせることで,読書進度に応じたあらすじと次回予告の自動生成を実現する.読者の回想として読み返しを支援するための検索・統計機能を備えた読書インタフェースを開発する.ストーリー情報の呈示によって,読書意欲と内容理解を促進し,読書体験のエンタテインメント性が向上されるかを実験的に確認する.
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研究成果の概要 |
本研究では,活字コンテンツを対象として読書状況に応じたストーリー情報呈示の実現を目指し,ストーリー情報の呈示が読書意欲と内容理解に与える影響の救命に取り組んだ.研究のマイルストーンとして,1)ストーリー情報の提示が読書意欲に与える影響の究明,2)映像作品におけるあらすじデータの分析とあらすじ生成技術の開発,3)読み返しに適したインタフェース,検索システムの開発の3種類のマイルストーンに取り組んだ.それぞれ,ストーリー情報を断片的に提示するシステムを通した楽しみの分析,映像作品のあらすじ分析に基づくあらすじ生成アルゴリズム,読み返しのための検索インタフェースを開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は,ストーリー情報を読者の読書行動に合わせて提示する技術以上に,そのインタラクションにおける人間の認知や物語を楽しむ心のメカニズムを明らかにする端緒と捉えられる.昨今は,生成系AIの急速な発展に伴って,文書要約自体の性能向上には目を見張る成果が得られている.本研究は,生成系AIの活用が一般的になる以前から始まったプロジェクトであるが,これらの技術を活用する今後の研究開発においても参照される有用な知見を明らかにした.電子化が進む書籍に対しての感性を取り入れたサービスやインタラクションモデルは,デバイスの特性を活かした電子書籍独自の魅力創出につながると期待される.
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