研究課題/領域番号 |
20K12156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
藤田 実季子 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(大気海洋相互作用研究プログラム), グループリーダー (50426293)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 水蒸気トモグラフィー / GNSS気象 / トモグラフィー解析 / トモグラフィー 解析 / リモートセンシング / GNSS |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、GNSS衛星の視線方向の大気遅延量を使った新たな水蒸気トモグラフィー手法を開発する。複数または単一観測点で連続した水蒸気鉛直プロファイルが解析可能な手法を開発し、他の水蒸気鉛直プロファイル観測データとの比較検証を行う。得られたプロファイルを元に上空の水蒸気量の鉛直構造の変化を調査する。極端降水の原因とされる上空の水蒸気変動を効率的かつ高時間分解能の観測を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では水蒸気の連続観測を可能とするGNSS衛星(衛星測位システム)を用いた、新たな水蒸気トモグラフィー手法の開発を実施している。近年、気温上昇に伴 う降水の極端化が懸念されているが、降水組織の構造を知る上で重要な水蒸気の鉛直構造を連続的に観測する手段は未だ確立されていない。本開発で気候変動に 伴う水蒸気の鉛直構造の監視を目指している。
当該年度では、昨年度までに作成した、水蒸気の鉛直構造を水蒸気量の積分値に相当する値から逆解析するモジュールの組み込み作業を実施し、実際のGNSS衛星観測データを用いた水蒸気プロファイルの推定を行った。観測データは稠密なGNSS観測網のデータを用い、トモグラフィーが実施しやすい観測配置のデータを選定した。夏季の大気状態が比較的不安定な事例について水蒸気プロファイルの推定を実施したところ、高度3-10km程度に湿潤気塊の流入に伴う水蒸気変動が顕著に表現された。気象モデルの解析値との比較では、一般的なプロファイル観測の観測誤差程度の精度で推定可能であることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、実観測を用いた推定に着手した。
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今後の研究の推進方策 |
さらに実観測データを用い、統計的な評価を実施する。推定精度を向上させる部分があれば実装し改良を試みる。
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