研究課題/領域番号 |
20K12172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63020:放射線影響関連
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
香崎 正宙 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 講師 (90717977)
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研究分担者 |
安藤 隆幸 静岡県環境衛生科学研究所, 医薬食品部, 創薬プロジェクトリーダー・主査 (40402226)
石川 吉伸 湘南医療大学, 薬学部医療薬学科, 教授 (00305004)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | DNA修復 / RECQL4 / DNA損傷 / 抗がん剤 / RAD52 / 発がん / 標的阻害 / SSA / DNA修復経路 / 化合物合成 / 感受性 / マウス実験 / BRCA変異がん / 担がんマウス / スクリーニング系 / 極低用量 / 経口投与 / 標的治療 / ゲノム不安定性 / DNA損傷応答 / 遺伝性疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
高騰化する抗がん剤開発費や超高齢化社会に直面している我が国では、安全で安価な抗がん剤開発は喫緊の課題である。我々は、希少がんの骨肉腫を好発するRECQL4欠損遺伝性疾患患者のモデル細胞を樹立し、がん治療に伴うDNA損傷の修復過程で、RECQL4を欠損するがん細胞が、エラーが大きいDNA修復経路因子のRAD52を亢進する特徴を発見した。この特徴は、極低用量のRAD52阻害剤投与で標的阻害が可能なことから、エラーが大きいDNA修復を抑え、かつ毒性がほとんど無い抗がん剤開発が期待できる。本研究では、独自に樹立した実験系を最大限に活用して、社会的波及効果が高い、安全で安価な革新的抗がん剤を開発する。
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研究成果の概要 |
近年の抗がん剤の有力候補として、がん細胞で活性化しやすい特定のDNA修復経路を標的としたPARP阻害剤などが注目されている。本研究では、エラーが大きいDNA修復経路因子のRAD52を亢進する特徴を有する、骨肉腫を好発するRECQL4欠損遺伝性疾患患者のモデル細胞を利用して、新規のRAD52阻害剤の開発を進め、顕著な抗腫瘍作用を呈する有力なリード化合物を同定することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、新規のRAD52阻害剤は極低用量の経口投与で抗腫瘍効果を呈することが担がんマウス実験で明らかになった。極低用量の経口投与は副作用の可能性が少ないことや侵襲性が無いことから、抗がん剤としてのRAD52阻害剤単剤又は他のがん治療薬との併用投与は、人生100年時代における働きながらがん治療を実施する人口が増えていく中で、重要な治療法となることが考えられる。
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