研究課題/領域番号 |
20K12200
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63040:環境影響評価関連
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研究機関 | 埼玉県環境科学国際センター |
研究代表者 |
米倉 哲志 埼玉県環境科学国際センター, 自然環境担当, 担当部長 (40425658)
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研究分担者 |
王 効挙 埼玉県環境科学国際センター, 自然環境担当, 担当部長 (20415392)
山口 真弘 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 准教授 (60736338)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | オゾン / 作物 / クリティカルレベル / リスク評価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、比較的短期間で栽培する農作物を対象にして、オゾン曝露試験を行い、農作物に及ぼすオゾンリスク評価モデルを構築し、オゾンの影響閾値を検討し、農作物保護のためのオゾン指針値の提唱を試みる。併せて、確立したモデルと地理情報システムを用いて、過去~現状レベルのオゾンやオゾン濃度上昇が農作物に及ぼす悪影響についてのリスク評価や、将来的なオゾン被害の予測を気温変動も加味して、主に関東地方をモデル地域として広域的に評価し、地図化を試みるものである。
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研究成果の概要 |
コマツナなどを対象に、オゾン曝露試験を埼玉と長崎で実施し、オゾンのクリティカルレベルを検討した。また、オゾンが農作物に及ぼすリスクについて、関東地方を対象地域として評価した。 コマツナを対象としたオゾン曝露試験に基づくと、リスク評価に用いるオゾン指標はAOT20やAOT30が適性を示した。欧州で検討されているオゾンのクリティカルレベル(収量が-5%時におけるAOT40値)を検討した結果、1ヵ月のAOT40値で、約1.2ppm・hであった。さらに、関東地方の大気常時監視データを用いてAOT40の空間分布図を作成し、夏季の昼間のオゾンによるコマツナの成長に及ぼす影響について地図化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国のコマツナなどの近郊野菜を対象にしたオゾン曝露実験に基づいた、作物の成長に及ぼすオゾン影響評価モデル式を構築することによって、オゾンのクリティカルレベル(影響閾値)の評価を行うとともに、オゾンのリスクについて関東地方を対象地域として検討した。この結果は、我が国の植物保護のためのオゾンの環境指針値の提唱に向けた貴重なデータともなると考えられる。
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