研究課題/領域番号 |
20K12212
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64010:環境負荷およびリスク評価管理関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
眞野 浩行 (真野) 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 主任研究員 (40462494)
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研究分担者 |
篠原 直秀 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 主任研究員 (50415692)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 生態毒性学 / 個体群 / 生物群集 / 密度効果 / 種間相互作用 / 種間競争 / 金属 / 界面活性剤 / 生態影響評価 / 化学物質 / 群集 / 生態毒性 / 生物種間相互作用 / 餌資源競争 / 個体群増加率 / 内的自然増加率 / 生物種内競争 / 生物種間競争 / ミジンコ / 重金属 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国では化学物質の生態リスク評価を実施する上で、単一の試験生物種を用いた個体レベルの生態毒性試験に基づいて化学物質の生態影響を推定する。しかしながら、この試験では、化学物質による個体群レベルや群集レベルの生態影響を評価することは難しい。本研究では、化学物質による個体群レベルおよび群集レベルの生態影響を評価するために、ミジンコ類を用いて、密度効果と種間相互作用を考慮して化学物質の生態影響を評価する簡便な室内試験方法を開発することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、化学物資の生態影響試験のモデル生物であるオオミジンコを用いた密度効果および種間相互作用を考慮した簡便な室内試験方法を開発することを目的として、亜鉛とLASを対象にオオミジンコを用いた研究を実施した。オオミジンコの個体数密度や餌密度を変えた試験を実施し、それらの結果から、密度効果を考慮した時の個体群増加率に対する亜鉛やLASの毒性影響や餌資源を巡る種間競争に係る閾値餌濃度への毒性影響を把握することができた。得られた知見は、密度効果および種間相互作用を考慮した簡便な室内試験方法の開発をさらに進める上で役立つことが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
個体群・群集への生態影響評価を実施する上で、密度効果や種間相互作用を考慮して化学物質の影響を評価することが重要である。本研究では、室内試験により、密度効果が生じている時の亜鉛とLASの個体群増加率への影響を明らかにするとともに、ミジンコ種間での餌資源を巡る競争の結果を決定する要因の1つである閾値餌密度への亜鉛とLASの影響を示すことができた。得られた知見と本研究で実施した試験の方法は、今後、小規模・短期間で個体群および群集レベルでの化学物質の生態影響データを収集するための試験方法の開発に役立つことが期待される。
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