研究課題/領域番号 |
20K12214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64010:環境負荷およびリスク評価管理関連
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研究機関 | 大阪市立環境科学研究センター |
研究代表者 |
市原 真紀子 大阪市立環境科学研究センター, その他部局等, 研究主任 (60591865)
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研究分担者 |
山本 敦史 公立鳥取環境大学, 環境学部, 准教授 (40332449)
須戸 幹 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (50206570)
浅川 大地 大阪市立環境科学研究センター, その他部局等, 研究主任 (80470251)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 残留移動性有機化合物(PMOCs) / 1,3-ジフェニルグアニジン / シアノグアニジン / 分析法開発 / 琵琶湖淀川調査 / 浄水処理性調査 / 消毒副生成物 / 高度浄水処理 / 添加回収試験 / 淀川調査 / 残留移動性有機化合物 / PMOC / 環境水 / LC-MS/MS / ジフェニルグアニジン / PMOC(残留移動性有機化合物) / 流出負荷量モデル |
研究開始時の研究の概要 |
近年、欧州では「残留移動性有機化合物(PMOCs)」が水源の水質悪化の脅威であると注目されている。本研究では、PMOCsのなかでも高頻度で環境水から検出され、毒性を有し、なおかつほぼ調査事例のない1,3-ジフェニルグアニジン(DPG)について、以下の研究を行う。 1.環境水中DPG分析法の開発、2.モデル河川として、近畿の水道水源である淀川について河川水の通年調査の実施、3.下水と上水のDPG測定による、下水道及び上水道におけるDPG除去率の算出、4.路面排水など、想定される排出源調査の実施、5.大気中及び降水中のDPG測定、6.淀川流域を例としたDPG流出負荷量モデルの構築
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研究成果の概要 |
近年, 欧州では残留性と高極性を併せ持つ「残留移動性有機化合物(PMOCs)」が水源水質悪化の脅威とされている。我々はそのなかでも1,3-ジフェニルグアニジン(DPG)をはじめとしたグアニジン類縁化合物に着目し, グアニジン類縁化合物の精確な水質分析法を確立した。本法を用いて琵琶湖淀川流域における実態調査を実施し, グアニジン類縁化合物の同流域における濃度レベル及び挙動を明らかにした。さらに, 浄水場の各処理段階におけるグアニジン類縁化合物除去率を算出した。また, 塩素処理により生成するDPG消毒副生成物は全容が解明されていないため, ジフェニルグアニジン塩素化体の探索及び同定を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境水中のグアニジン類縁化合物は浄水処理が困難にも関わらず, 水道水源である河川等の調査が国内では皆無であるため, 本研究において環境水中におけるグアニジン類縁化合物の存在実態を明らかにする。これは, 我々の知る限り国内における初めてのグアニジン類縁化合物濃度の報告となる。特に, 調査対象である淀川流域では京都市等の下水処理水が中流域で流入後, 下流の大阪で水道原水として取水するという, 繰り返しの水利用が行われていることから, 上下水道で除去されにくいグアニジン類縁化合物の濃度レベルや環境水中の挙動の解明は社会的意義が大きいと考えられる。
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