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淡水資源のヒ素汚染対策における嫌気性ヒ素酸化細菌の有用性の評価

研究課題

研究課題/領域番号 20K12215
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
研究機関北海道大学

研究代表者

小島 久弥  北海道大学, 低温科学研究所, 助教 (70400009)

研究分担者 福井 学  北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (60305414)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードヒ素 / ヒ素酸化細菌 / 硫黄酸化細菌 / バクテリア / 無酸素環境 / 淡水資源
研究開始時の研究の概要

ヒ素による淡水資源の汚染は、世界各地で健康被害を及ぼしている。無酸素条件下でヒ素を酸化する「嫌気性ヒ素酸化細菌」は、ヒ素汚染対策に有用であると考えられている。しかしこの微生物群については、どこにどのような種類がどの程度の量いるかといったごく基本的なこともわかっていない。また、どのような仕組みでヒ素を酸化するのかも完全には解明されていない。これらの点について、ヒ素汚染対策への応用を念頭に置きながら解析する。

研究成果の概要

ヒ素による淡水資源の汚染は、世界各地で深刻な健康被害を起こしている。この問題への対策として、無酸素条件でヒ素を酸化する微生物を利用することが考えられる。こうした能力を持つ微生物(嫌気性ヒ素酸化細菌)の中でも、淡水環境で生育する微生物に関する研究は特に大きく遅れている。淡水性の嫌気性ヒ素酸化細菌を研究するうえで、現段階で最も有用な研究材料と思われる微生物を対象とした研究を行った。効率的で再現性の高い培養法を新たに開発し、公開した。この微生物が持つ様々な特性を明らかにし、学名を付けた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

無酸素環境下での微生物によるヒ素酸化は、環境中での重要性が示唆されながらもその実態がほとんど明らかにされていない。特に、淡水環境に生息する嫌気性ヒ素酸化細菌については、圧倒的に知見が不足していることに加え、水資源のヒ素汚染対策に利用できる可能性からも研究の進展が望まれている。本研究の成果は、こうした研究を進めるための基盤を提供するものである。重要な研究対象となる微生物とその培養方法を公開し、多くの研究者が後続研究に参入するための道を開いた。学術的にも社会的にも少なからぬ意義のある嫌気性ヒ素酸化細菌に関する研究を、大きく進展させる契機になるものと期待される。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Sulfuricystis multivorans gen. nov., sp. nov. and Sulfuricystis thermophila sp. nov., facultatively autotropic sulfur-oxidizing bacteria isolated from a hot spring, and emended description of the genus Rugosibacter2022

    • 著者名/発表者名
      Kojima Hisaya、Watanabe Miho、Miyata Naoyuki、Fukui Manabu
    • 雑誌名

      Archives of Microbiology

      巻: 204 号: 9 ページ: 647-647

    • DOI

      10.1007/s00203-022-03186-0

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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