研究課題/領域番号 |
20K12251
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64030:環境材料およびリサイクル技術関連
|
研究機関 | 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
砂田 香矢乃 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所, 次世代ライフサイエンス技術開発, 研究員(任期有) (20311433)
|
研究分担者 |
中島 章 東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (00302795)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 抗ウイルス / 酸化モリブデン / 表面構造 / シアル酸 / 可視光応答型光触媒 / 新型コロナウイルス / 金属酸化物 / 抗ウイルス活性 / 光触媒材料 / モリブデン酸化物 / 針状ナノ構造 |
研究開始時の研究の概要 |
コロナウイルスによるパンデミックをはじめ、細菌やウイルスによる感染症は、国内だけでなく世界中で大きな問題となっている。生活環境にある感染リスク、すなわち接触感染や飛沫感染のリスク低減を目指して、活性の高い抗ウイルス材料の設計指針を得ることを目的とする。抗ウイルス活性をもつ物質として新たに見出したモリブデン酸化物を中心に、その材料表面に針状ナノ構造を作製し、表面構造という物理的抗ウイルス活性とモリブデン酸化物など金属酸化物による化学的抗ウイルス活性を合わせた新規抗ウイルス材料を創製し、その抗ウイルス活性の評価と活性のメカニズムを明らかにする。
|
研究成果の概要 |
新型コロナウイルスなどのウイルスによる感染症のリスク低減を目指して、これまでに、いくつかの金属酸化物の抗ウイルス活性を調べたところ、三酸化モリブデンに高い抗ウイルス活性が新規に発見できた。そこで本研究では、実用化に至るように、三酸化モリブデンを使って、さらに高活性な抗ウイルス材料の作製を目指した。具体的には、コーティング表面に構造を持たせることにより表面積を大きくすること、並びにウイルスをコーティング表面に効率よく吸着させることを行い、作製を試みた。また、コロナ禍であったため、三酸化モリブデンの新型コロナウイルスに対する抗ウイルス活性も調べ、効果を確認した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新型コロナウイルスによるパンデミックは、およそ3年の期間を費やし、終息を迎えつつある。パンデミックの期間には、感染リスクの低減を目的に、長期間持続する多くの抗ウイルス製品が開発され、上市されてきた。その中で、本研究では、新しく三酸化モリブデンの材料を提案することができ、また、実用化に向けた効率のよい材料についても提案できたことは、意義深いと考えられる。
|