研究課題/領域番号 |
20K12253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64040:自然共生システム関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
東 信行 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (40262977)
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研究分担者 |
佐藤 淳 福山大学, 生命工学部, 教授 (80399162)
笠原 里恵 信州大学, 学術研究院理学系, 助教 (80791821)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | フクロウ / ハタネズミ / 捕食―被食 / 積雪 / 果樹 / 総合的有害生物管理 / 食害 / リンゴ / IBM / 食性 / DNA解析 / 果樹園 / 有害獣 / 捕食圧 / 生態系サービス / 農地 / DNAメタバーコーディング |
研究開始時の研究の概要 |
青森県のリンゴ園を中心とした農地における有害動物の管理を,生態系サービスに注目しそれを生かしたバランスの在り方を見出す。現状ある捕食―被食関係の定量化と同時に,適切な捕食圧を目指すための地域景観の管理の在り方を把握し,一般に情報提供を行う。慣行型の有害生物管理を超えた生態系管理型農業を目指す。
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研究成果の概要 |
農業における有害生物の防除は,環境負荷を低減しつつ被害を経済的に抑える総合的有害生物管理への移行が求められている.本研究は,多大な被害をもたらすハタネズミに焦点を当て、天敵による個体数抑制効果を検証するとともに、特に冬期の増加メカニズムを明らかにするものである。 結果、①これまで非積雪地で報告されている特性とは異なり、冬期の積雪が結果として捕食圧を低減し、冬期に個体数の増加していること、②雪の下の餌資源として、存在するギシギシ類が重要であることを明らかにした。この結果は、今後進行する温暖化によって異なる生態系の応答が顕在化し、有害生物の管理に関して新たなフェーズを展開することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、野生生物の捕食―被食関係にもとづく個体群の動態の解明に貢献している。それに加え、果樹を中心とした農業地域の深刻な害獣となっているハタネズミの生態的特性を解明するとともに、農業被害の低減を総合的害獣管理(IPM:Integrated Pest Management))として推進することに関し有益な情報を提供している。また積雪地におけるハタネズミの特徴的な冬期の増加に関して新しい知見を見出し、今後の気候変動による生態系変化予測に貢献する成果を得た。
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