研究課題/領域番号 |
20K12307
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
川本 清美 東洋大学, 情報連携学学術実業連携機構, 客員研究員 (90520718)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | ソーシャル・キャピタル / 自然災害レジリエンス / 大都市圏 / 都市化 / リスク・コミュニケーション / 成長都市 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、都市化の異なる発展段階にある大都市圏を対象とし、自然災害レジリエンスのための新しいソーシャル・キャピタル(SC)ネットワークの動的な推移を分析する。「新しいSCネットワーク」は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)使用等を通して住民間で形成される仮想ネットワークと定義する。連続する都市の発展段階におけるSCネットワークを比較し、形成メカニズムを明らかにする。また、自然災害レジリエンス政策シナリオ下でのSCネットワークをシミュレーションする。従来のSC(対面的繋がり)と新しいSC(仮想的繋がり)を統合した共助と共同行動の枠組みを提案し、自然災害レジリエンス政策に貢献する。
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研究成果の概要 |
本研究は、都市化の異なる発展段階にある3つの大都市圏を対象に自然災害レジリエンスのための新しいソーシャル・キャピタル(SC)ネットワークの動的な推移を分析した。大都市で見られる仮想的なソーシャル・キャピタルが生活の質(QOL)に影響を与え、都市レジリエンスを促進する構造を明らかにした。また、都市化の推移の中で、自然災害レジリエンスにおけるコミュニティ間のSCネットワークが変容する構造を明らかにした。さらにリスク・コミュニケーションとして安否確認ネットワークに言及し、SCがどのようにネットワークレジリエンスを高めるのかを明らかにした。最後に自然災害レジリエンス政策への提言を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、1)大都市圏で発達している仮想タイプのSCの理論的枠組みを示したこと 2)都市人口の推移から都市の発展段階を把握し、都市の発展段階とともに変容するSCネットワーク構造を示したこと 3)リスク・コミュニケーションの国際比較を論じたことである。本研究の政策貢献は、自然災害レジリエンス政策におけるSCネットワークの活用と、統合的安否確認システムについての提言を行ったことである。
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