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チンパンジー・サンクチュアリにおける保全・保護概念形成と実践:シエラレオネの事例

研究課題

研究課題/領域番号 20K12344
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分80010:地域研究関連
研究機関京都大学

研究代表者

樺澤 麻美  京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 特任助教 (20865191)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードチンパンジー / シエラレオネ / 野生動物保全 / 野生動物保護 / 動物観 / チンパンジー・サンクチュアリ / アフリカ / 国際協働 / 動物福祉 / サンクチュアリ / ヒトと動物の関係 / 国際協力 / 新型コロナ / 飼育 / 野生動物保全・保護
研究開始時の研究の概要

西アフリカのチンパンジー・サンクチュアリ(野生動物の保護施設)において、絶滅寸前種であるチンパンジーと日常的に接している人々(現地職員、外国人スタッフ、地域住民)の経験に着目し、参与観察とそこに関わる多様なアクターから聞き取りを通じて、「サンクチュアリの制度」「サンクチュアリにおける各アクターによるチンパンジーの保護・飼育の実践」「各アクターによる動物・環境保全を巡る倫理感の形成」について明らかにする。

研究成果の概要

西アフリカのシエラレオネ国にあるタクガマ・チンパンジー・サンクチュアリは、1995年に設立され、違法なペット取引で孤児となったチンパンジーの保護と野生チンパンジーの保全を行なっている。本研究では文献調査とサンクチュアリでの参与観察を行い、サンクチュアリによる保護や保全の活動の資金や運営の主導が先進国、特に欧米に依存している一方で、現地職員は長年の外国人スタッフとのやり取りの中で、彼ら独自の飼育や保全に対する考えや取り組み方を培ってきたこと、また、非常時においては、現地職員や周辺コミュニティの理解と協力が活動の維持に不可欠であることを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

絶滅危惧種であるチンパンジーの保全・保護はアフリカの生息国各地で、主に欧米の資金や理念のもとに行われている。本研究によって、保全や保護に関わるアクターたちの多様な価値観が明らかになり、「絶滅危惧種の保全」「動物の生きる権利の保障」という支配的な価値観の下、 野生動物の保護を一元的に訴えるのではなく、生息国(その多くが後発開発途上国)の反応や価値観を受容することの重要性が確認できたことは学術的な意義がある。この成果は、保全・保護の活動の実務者にとっても、協働する他者や働きかけの対象者を理解する上で有意義なものとなるであろう。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2021

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 学術論文から見るチンパンジー研究の歴史2023

    • 著者名/発表者名
      樺澤麻美
    • 学会等名
      第39回日本霊長類学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] シエラレオネのチンパンジー:その利用と保全の歴史2021

    • 著者名/発表者名
      樺澤麻美
    • 学会等名
      日本霊長類学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] シエラレオネのチンパジー保全:過去と現在2021

    • 著者名/発表者名
      樺澤麻美
    • 学会等名
      「野生生物と社会」学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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