研究課題/領域番号 |
20K12356
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
中嶋 聖雄 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (70734325)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 中国 / 映画 / インディペンデント映画 / 生産 / 配給 / 消費 / 地域研究 / 社会学 / 流通 / 批判的公共言説 / 独立映画 / 関係性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、現代中国のインディペンデント映画――政府の公式上映許可を得ていない、比較的低予算の映画;フィクションとドキュメンタリー双方を含む――の製作・配給・上映・鑑賞のあり方を、国際映画祭のような、中国国内事情を超える国際的な要素も視野に入れながら、現地調査による社会学的な観察とインタビューによって、明らかにすることを目的としています。
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研究成果の概要 |
本研究の問いは、「現代中国のインディペンデント映画が、規制が強まる中にあっても、その生産・流通・消費を通じて批判的公共言説を生成するメカニズムはどのようなものか?」であった。映画製作者(監督・プロデューサー)と鑑賞者へのインタビュー調査等に基づき、1)国家と社会と芸術の関係性、2)生産と消費の関係性、3)映画製作者と作品への登場人物の関係性、4)研究者と研究対象の関係性、5)人とモノの関係性、6)フィクションとドキュメンタリーの関係性、7)歴史と現在の関係性、8)ナショナルとトランスナショナルの関係性、の八つの「関係性」のメカニズムを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
記述的地域研究に加えて分析的地域研究を模索する一つの手立てとして、「研究成果の概要」で提示した八つの関係性に着目することの有効性を示したことが、本研究成果の学術的意義である。社会的意義としては、国外にはあまり伝えられることのない中国国内でのインディペンデント映画作品の内容とその生産・流通・消費を明らかにすることによって、様々な規制が存在する中でも、社会批判的な言説の発信が可能であることを示すことができ、それは日本を含む国外への示唆も大きいものであることを明らかにすることができた。
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