研究課題/領域番号 |
20K12368
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
小松 祐子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (90361295)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | カナダ・フランコフォン / アイデンティティ / 言語継承 / フランス語教育 / 多文化共生 / 文化多様性包摂 / フランコフォニー / カナダ研究 / 民族文化的多様性 / アイデンティティ形成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はカナダのフランコフォン(仏語系住民)の共同体意識の変化と新たなアイデンティティ確立の努力、なかでも教育上の取組みについて、文献資料と現地調査によってその概要・成果・課題・展望を明らかにすることを目指すものである。主に以下の二つの問題について検討を行う。1)グローバル化や情報化の進展とそれに伴う英語の影響力増加がフランス語継承に与える脅威、2)コミュニティ内の人口動態の変化と新規移民の受入れ増加に伴う民族文化的多様性の包摂の課題。例としてオンタリオ州の3地域(北東地域、オタワ地域、トロント地域)を取り上げ比較検討する。
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研究成果の概要 |
本研究は、カナダ・オンタリオ州のフランコフォン(仏語系住民)について、その共同体意識の変化を今日の移民統合や多文化共生という観点から検討し、彼らの言語継承と新たなアイデンティティ確立のための教育上の取組みについて、文献資料と現地調査により、現状、課題、展望を明らかにした。オンタリオ州フランコフォンの共同体意識の変化、移民の受入れ状況、アイデンティティ形成教育、フランス語教育プログラム等について、研究成果を複数の論文として発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はこれまで日本国内でほとんど知られていないカナダにおけるマイノリティとしてのフランス語コミュニティの現状・課題・展望を明らかにすることにより、地域研究としてのカナダ研究、フランス語圏研究の発展に貢献するとともに、社会学、教育学、社会言語学、民族学、人文地理学、国際関係学などの領域へも新たな知見をもたらすものである。グローバル化の進む現代に、ローカルなコミュニティが、包摂性と多様性を尊重しつつ言語文化的アイデンティティの維持・発展を目指す試みを検討する本研究は、他の言語文化圏へも示唆を与えるものである。
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