研究課題/領域番号 |
20K12396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
CHOI SUNKYUNG 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 特任講師 (40814116)
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研究分担者 |
ヘンリー マイケル・ワード 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (80586371)
花岡 伸也 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (90467027)
MAHARJAN RAJALI 一般財団法人運輸総合研究所(学術研究チーム), その他部局等, 研究員 (00905309)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 観光危機管理 / 津波避難対策 / エージェントベースモデル / 多言語対応 / テキストマイニング / 訪日外国人 / 観光政策 / 避難計画 / Tourist evacuation / Tsunami evacuation / Inbound tourist / Information provision / Evacuation planning / Tourism crisis / ソーシャルネットワーク分析 / 感情分析 / エージェントベースモデリング / 外国人観光客 / 情報収集 / 避難行動 / 観光案内所 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,訪日外国人に対する災害時の観光危機管理が注目されている。しかし,適切な情報提供や避難誘導を実施できておらず,観光危機管理対策は十分とは言えない。本研究では,訪日外国人の観光危機管理の現状と課題について,政府機関・自治体・観光協会等へのヒアリング調査と海外先進事例との比較分析し,改善策を検討する。訪日外国人の情報収集行動と,災害に対する知識と経験,リスク認識,情報へのアクセス性との関係を明らかにし,求める情報の内容・ニーズ・収集手段を分類して類型化する。さらに,訪日外国人の避難行動をモデル化し,避難所の場所と移動手段を決定し,観光危機管理改善策の効果と情報収集行動に与える影響を検討する。
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研究成果の概要 |
近年、観光で日本を訪れる訪日外国人数が急増しているものの、訪日外国人に対する観光危機管理は不十分である。多言語化の取り組みは進められているが、情報提供方法の改善や避難誘導の具体的な計画は十分に検討されていない。以上より、本研究では4つの部分に分けて研究を進めた。(1)観光地における訪日外国人を対象とした災害サポート体制の評価、(2)外国人に対する受け入れ程度と地震災害時における避難所選択の影響分析、(3)災害時における訪日外国人の観光交通サービスにおける認識分析、(4)津波発生時における外国人観光客、居住者、日本人観光客のエージェントベース津波避難行動モデル開発。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義や社会的な意義は以下の通りである。訪日外国人向けの情報提供と避難計画に焦点を当てた観光危機管理において、先駆的な調査を行った点である。本研究では観光地における訪日外国人向け災害支援システムを評価し、準備段階と対応段階に着目した観光都市の体系的な評価の必要性を示唆した。また、災害時における効果的な情報提供のため、地方自治体、コミュニティー、産業等のステークホルダーを含む包括的な観光危機コミュニケーション体制準備の必要性も示唆している。最後に、ソフトおよびハード対策のインパクト、情報提供、および訪日外国人の避難行動などの側面を含む超学際的なアプローチによる政策提言を提供する。
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