研究課題/領域番号 |
20K12397
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
山田 菜緒子 金沢大学, 融合科学系, 准教授 (80818097)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | インタープリテーション / ツアーガイド / トレーニング / ツーリズム / サステイナブルツーリズム / free-choice learning / コミュニケーション / ガイディング / 展示 / ビジター体験 / interpretation / training / conservation / tourism / tour guiding |
研究開始時の研究の概要 |
観光における観光資源の損傷・劣化や環境破壊は、観光客の理解・認識不足に一因がある。本研究は観光客の適切な理解・行動を促すことができるインタープリテーション(コミュニケーション)に着目して、ガイド・インタープリターのインタープリテーション・スキルを育成する方法を検討する。アンケート、ジャーナル、観察を通してスキル習得へのトレーニングの影響を量的・質的に評価し、保全に効果的なスキルを明らかにする。トレーニングの影響とスキルに関する異文化間比較を通して、日本の文化的特徴を加味したトレーニング方法を探る。インタープリテーションを強化して観光客の適切な理解と行動を促し保全に寄与する。
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研究成果の概要 |
旅行者の理解・認識不足によるツーリズム資源の損傷や環境破壊は、適切なコミュニケーションを通して予防・改善できる。そのコミュニケーションの要素を探るため、旅行者の態度・行動に働きかけられるインタープリテーションに焦点をあて、その技能を習得できるトレーニング方法を提案することを本研究の目的とした。インタープリターおよびツアーガイドのトレーニングの影響を調べるために、参加者にアンケートもしくはインタビュー調査をおこなった。また、インタープリテーションの多岐にわたる適用可能性を踏まえて、博物館、科学館、水族館、動物園、歴史建造物などでの展示とサインの表現手法を調査した。結果を基に提案を得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英語圏で発展して普及されてきたインタープリテーションの手法が、日本においても適用可能であり、通用することが示唆された。英語圏での要素と理論は日本のガイドでも活用できている事例も確認できた。一方で、現状ではその手法がツーリズム分野では広がっておらず、今後の適用の余地が大きい。また、展示やサインなどへのインタープリテーションも、適用が限られており、部分的な普及は見られるものの、充足すべき余地が示唆された。インタープリテーション技能を習得できるトレーニング内容の礎が示され、今後の研究基盤が築かれ、実際の導入事例も見られた。トレーニングの内容や方法、体系については未確立であり、今後も研究が必要である。
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