研究課題/領域番号 |
20K12400
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
フンク カロリン 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (70271400)
|
研究分担者 |
張 慶在 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (50782140)
笛吹 理絵 比治山大学, 現代文化学部, 講師 (50850153)
渠 蒙 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 助教 (40910295)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 島観光 / レジリエンス / 複合的観光システム / 日本 / レジリエン / 島 / 観光 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の島嶼部の一部の地域では続く外国人旅行者の急増と観光情報のデジタル化に伴う観光対象地域の拡大及び観光形態の多様化を受け観光地化が進んでいる。一方、人口流出が社会と経済の基盤を揺るがし、その上気候変動による天災の深刻化と過剰観光がもたらす観光資源の劣化、そして観光者の目指しと需要に適用するための文化的変容の必要性に直面し、複数の次元において島のレジリエンスが問われている。ある地域のレジリエンスとはこのような変容に適切に対応することに留まらず、変容を抱えて地域をよりよい方向に導く能力として定義できる。そこで本研究は、島のレジリエンスを高める要因を検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究は、日本島嶼部を複合的システムとして捉え、観光の発展に伴って直面する課題を分析し、島のレジリエンスを高める要因を検討した。国際学術シンポジウムにおいて島観光のレジリエンスの検討を進めた上,国内の島の調査を社会,文化,自然環境の視点から進めた。その結果,太陽、海、砂の観光要因が弱い日本の島は逆にユニークさと多様性を有し、パンデミック後の多様で持続可能な島嶼観光のモデルとなり得る可能性を確認できた。移住者,関係人口と住民が関わるアート・ツーリズム,動物が人間と生活空間を共有する島への観光,チョークポイント概念を通して文化や価値観の多様性に基づいた観光の可能性を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本島嶼部は、観光の発展に伴って直面する課題を分析した。特に、島のレジリエンスを高める要因を検討した。国際学術シンポジウムを開催し,世界各国の事例から島観光におけるレジリエンスの検討を進めた。国内の島の調査を社会,文化,自然環境の視点から進めた。その結果,太陽、海、砂の観光要因が弱い日本の島は逆にユニークさと多様性を有し、パンデミック後の多様で持続可能な島嶼観光のモデルとなり得る可能性を確認できた。移住者,関係人口と住民が関わるアート・ツーリズム,野生ではないがペットでもない動物が人間と生活空間を共有する島への観光,文化や価値観の多様性に基づいた観光の可能性を明らかにした。
|