研究課題/領域番号 |
20K12408
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
狩野 朋子 帝京平成大学, 人文社会学部, 教授 (40552021)
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研究分担者 |
郷田 桃代 東京理科大学, 工学部建築学科, 教授 (50242128)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | トルコ・ベルガマ / 防災計画 / 公共空間 / ヒアリング調査 / コミュニティ / レジリエンス / コミュニティ活動 / 住民 / 住民ワークショップ / 伝統住居群 / 観光地 / 世界遺産エリア / 空間解析 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は、2017-2019年度に実施した先行研究「世界遺産と防災:アジアにおけるヘリテージツーリズムの持続的発展のために(基盤研究(B))」(代表:狩野朋子)を建築学と人類学の協働研究として取り組んで、トルコの世界遺産ベルガマにて住民主体の防災ワークショップ(以下、住民WS)も実施した(2019年2月)。本研究では、この住民WSで明らかにした防災計画の問題解決を図り、日常―非日常の連続性に特化した新たな切り口から防災計画論を発展させる。これにより、観光地(とりわけ世界遺産エリア)における災害に強い地域社会の構築を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、伝統住居群における居住文化の継続を実現するために、ハードとソフトの両面から対象地の公共空間を分析し、日常―非日常の連続性に特化した世界遺産エリアの防災計画論を発展させることを目的としている。 2023年度(4年目)は、8月に対象地であるトルコ・ベルガマを訪問し、市長や関係諸機関のほか、住民代表者であるコミュニティ・リーダーの方々(ムフタル、観光業従事者など)に対して、トルコ・シリア地震(2023年2月発災)の影響、各地区やコミュニティにおける防災・減災に向けた取り組みや課題について、ヒアリング調査を実施している。 同時に、2022年度に実施した大型ヒアリング調査の結果を分析し、2023年度日本建築学会大会で発表している。 その他、関連する国内外の研究動向や情報共有をするために、日本国内では、トルコ地震の被災状況について情報交換を行い、特に歴史的都市の復興の取り組みについて議論された公開セミナーのほか、能登地震(2024年1月発災)における震災交流会などにも参加し、各地における情報を収集している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2024年3月に市長選挙が行われ、協力を得ている役所の体制が変更したため、同時期に予定していた現地報告会を延期することとしたため。
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今後の研究の推進方策 |
新体制のベルガマ市役所との関係を築き、大型ヒアリング調査結果を取りまとめて報告する。これにより、公共空間において、行政が認識している防災上の課題と、市民が抱えている課題に関する相違を明確化する。ここで得られた課題に対して、ハードとソフトの両面から、具体的な対応と対策を検討する。 こうして、日常―非日常の連続性に特化した世界遺産エリアの防災計画論を発展させていく。そのために、研究成果は、対象地のみならず、国内外の学会等、社会に広く発表する。
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