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歴史文化資源を基にした地域ストーリーの異文化間インタープリテーション

研究課題

研究課題/領域番号 20K12410
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分80020:観光学関連
研究機関大東文化大学

研究代表者

野瀬 元子  大東文化大学, 文学部, 准教授 (60611845)

研究分担者 古屋 秀樹  東洋大学, 国際観光学部, 教授 (80252013)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード史跡 / 解説 / ガイド / ヘリテージ / インタープリテーション / 広域連携 / 地域ストーリー / 経験価値 / 歴史文化資源 / 異文化間 / 語り部 / 中禅寺湖 / 別荘 / 国際観光 / 避暑 / 日記 / VFR / 明治29年 / 外交官 / トピック / 旅行レビュー / 日光
研究開始時の研究の概要

地域へ国際観光の広がりを波及させていく上で、地域住民や観光事業に関わる主体がその「地域性」を認識し、効果的に来訪者にその価値を認識できる滞在経験をできるよう働きかけていくことが求められている。そこで、本研究では、(1)訪日旅行者の評価の実態把握のため、歴史文化資源に対する評価を収集し、内容分析から特性を把握する。さらに、(2)旅行者評価の特性をふまえて、地域側の観光推進組織がどのような情報発信、受け入れ体制を整えるべきか検討する。事例地域として、日光・中禅寺湖地域に着目し、地域形成史に関わる新たな認識の醸成につながる歴史資料の分析やそれに基づく効果的な資料館での解説について検討する。

研究実績の概要

本研究の目的である、歴史文化資源に対する来訪者評価の事例として、市町村の境を越えた広域連携の地域固有ストーリーの発信に課題を持つ地域に着目した。1.埼玉県内の史跡をガイドが解説する行事、2.行事前の人材育成の過程、以上について参与観察を行い、行事で実際に使用された解説内容を対象としてヘリテージ・インタープリテーションの観点からの検証を行った。当該年度は、多くの文化財を有するものの、これまで必ずしも多くの関心を集めることができていない地域が歴史文化資源をどのように活用し、情報発信していくことができるか考える上で、地域固有のストーリーとして広域の自治体が有する文化財を結びつけるテーマを抽出すること、それをどのように来訪者に届けるかといった実際の適用場面、来訪者評価について検討した。
観光は物語消費と言われ、住んでいる住民達の間で共有されている物語、ストーリーがなければ、訪れる人の満足を醸成する体験や時間を提供することはできないとされている。そのため、住民および来訪者が歴史文化資源の価値を読み解くための知識として、人文系研究者の知見がガイドの育成を通して容易に活用できるようになることで満足度の醸成につなげていく可能性について本事例より知見をまとめた。さらに、広域の自治体それぞれが有する資源の特徴を活かし連携するため、地域に立地する大学の資源を活用し、広域連携を促していく方策について示唆を得た。
上記の解説内容を対象として異文化間の訪日旅行者の評価の実態把握のため、台湾、韓国の調査協力者を対象とした質問紙調査の設計について検討を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の影響により研究活動への様々な支障が生じた。

今後の研究の推進方策

地域ストーリーのインタープリテーションの事例を対象とした異文化間の来訪者評価のデータ収集・分析手法の検討を進める。また、SNSデータを対象としたLDAモデルによる旅行内容の類型化については、2023年度に訪日旅行者数がパンデミック前の水準近くまで回復したため、それらをふまえてデータ収集および分析を進める。地域史に関する展示やガイドによる来訪者を対象とした解説・案内を補完する試みとして、多様な来訪者を視野に入れたデジタル・アーカイブのコンテンツについてこれまでの研究で着目した地域を事例をもとにまとめる。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 史跡におけるヘリテージ・インタープリテーションの実践2023

    • 著者名/発表者名
      野瀬元子
    • 雑誌名

      2023年日本人文学研究国際学術研討会論文集

      巻: 1 ページ: 52-61

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 歴史資源を活用した広域連携の地域固有のストーリーの発信2023

    • 著者名/発表者名
      野瀬元子
    • 雑誌名

      日本観光研究学会全国大会論文集

      巻: 38 ページ: 289-294

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ドイツ人家族が遺した1896(明治29)年日光中禅寺の別荘生活の記録2021

    • 著者名/発表者名
      野瀬元子、手嶋潤一
    • 雑誌名

      観光研究 特集号

      巻: 1

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ドイツ人家族が遺した1896(明治29)年日光中禅寺の別荘生活の記録2021

    • 著者名/発表者名
      野瀬元子、手嶋潤一
    • 学会等名
      日本観光研究学会第36回全国大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 外国人避暑地日光中禅寺2021

    • 著者名/発表者名
      手嶋潤一
    • 総ページ数
      291
    • 出版者
      随想舎
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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