研究課題/領域番号 |
20K12418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 京都文教大学 |
研究代表者 |
森 正美 京都文教大学, 総合社会学部, 教授 (00298746)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 宇治茶 / 茶ツーリズム / 世界遺産 / 農業遺産 / 文化観光 / 生産者 / 消費者 / 体験型プログラム / 地域マネジメント / 持続性 / ルール / ツーリズム / ティー・ツーリズム / ヘリテージ / コミュニティ / マネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、農業としては危機的状況の「宇治茶」が、世界文化遺産登録を目指し日本遺産に認定され、観光資源や地域継承の核となろうとする過程を分析し、観光振興とコミュニティの持続の両立を可能とする「地域主導型ツーリズム・マネジメント」のモデル構築をめざすものである。京都府を主たるフィールドとして、茶農家、茶問屋、茶商などの茶業者、住民、移住者、観光客、 観光事業者、行政担当者など多様な主体の実践と、そこに関わる様々なモノ、情報、ルールの相 互連関を調査考察し、宇治茶を核として「生産・文化・観光・消費」を繋ぐ新たな組織や担い手のあり方、それらを支えるルールや制度の課題を解明し今後の方向性を明らかにする。
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研究実績の概要 |
今年度は、3つの活動を実施できた。1つめは、短期間ではあるが宇治茶以外の国内の他の茶産地のフィールドワークを実施し、他の茶産地での情報発信や地域の持続性に向けての活動内容、イベントの内容などを調査することができた。また茶業者へのインタビューも一部ではあるが実施できた。 静岡の世界茶まつりにおいては、静岡の各茶産地の茶業者と自治体の取組の具体的内容が理解できたと共に、日本各地から集まった茶産地のブース内容によって、「農業遺産」「日本茶アワード」など、茶の付加価値を根拠付ける枠組みの多様性を知った。ここでの調査を元に、九州調査での訪問予定地を設定した。九州での調査は、福岡八女、宮崎県、熊本県という茶産地、文化的景観、世界農業遺産選定地域などの茶園、茶商などを訪問した。事前の観光情報発信や現地での体験プログラム内容など、茶ツーリズムの事例として整理した。 2つめは、宇治茶世界文化遺産登録推進フォーラム(2022年12月@京都府歴彩館)に企画・コーディネーターとして参画し、会場およびオンラインの参加者(回答数136)に対して、宇治茶の世界文化遺産登録についての認識についてアンケート調査を実施した。 v3つめは、従来から実施している京都府での宇治茶世界文化遺産登録推進の活動の一環としての宇治茶文化講座や宇治茶love茶会を企画実施した。それらを通じて、茶ツーリズム、茶の体験プログラムの内容検証などをおこなった。とくに宇治茶love茶会では、外国人の文化大使や留学生の参加者を募り、世界の中での宇治茶の価値について整理した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で実施ができなかったフィールドワークが十分には実施できていない。住民対象アンケートなどの調整にも時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
他の茶産地の状況が少しずつ分かってきたので、改めて京都府での調査、他の茶産地の調査を追加実施する。また可能な範囲で海外での先進的な取組についても調査する。さらに、住民対象のアンケートを実施する予定である
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