研究課題/領域番号 |
20K12442
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
遠藤 英樹 立命館大学, 文学部, 教授 (00275348)
|
研究分担者 |
韓 準祐 多摩大学, グローバルスタディーズ学部, 准教授 (00727472)
羽谷 沙織 立命館大学, 国際教育推進機構, 准教授 (10576151)
間中 光 追手門学院大学, 地域創造学部, 講師 (30823546)
藤巻 正己 立命館大学, 文学部, 授業担当講師 (60131603)
薬師寺 浩之 奈良県立大学, 地域創造学部, 准教授 (70647396)
有田 理佳 (山本理佳) 立命館大学, 文学部, 教授 (70708073)
轟 博志 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (80435172)
神田 孝治 立命館大学, 文学部, 教授 (90382019)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | ポリフォニック・ツーリズム / ダークツーリズム / グローバル社会 / ダイバーシティ / アジア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、アジア―とくに東アジアと東南アジア―の人々が、多様で異なる価値観・文化・経験・民族・性・階層・信仰等を越えて、ダイバーシティを有しつつも、①「現在、観光を契機にして、いかにしたたかにグローバルでモバイルなアジア世界の中で相互に共することができているのか」、②「できていないのだとすれば、それは何故どのようにして、できていないのか」、③「そして今後いかにポリフォニック・ツーリズムを洗練させていけるのか」を綿密な理論研究・アジアの厚いフィールド調査を通じて明らかにする。
|
研究実績の概要 |
グローバルな現代社会を多様な他者とともに生きるためには、「差異性」や「新奇性」を積極的に受け容れる「開かれた思考」が必要になる。これを醸成し「異なる価値観・文化・経験・民族・性・階層・信仰等を有する人々が共生するうえで、観光はどのような役割を帯びているのか」。これを考察する研究が観光研究において強く求められている。その際にダークツーリズム研究は有効なアプローチとされてきた。しかしながら申請者は決してダークツーリズムだけが共生を志向する観光ではないと、これまでの研究から結論づけるに至った。現在、観光研究は「ダークツーリズム」という枠組み自体を再考・拡張することを迫られているのである。この問題提起を受け、本研究は価値観や経験等における多様な差異を越え、人々がしたたかにダイバーシティを有しつつグローバルなアジア世 界の中で相互に共生することをうながす「ポリフォニック・ツーリズム(多声的観光)」を新たに検討した。 とくに本研究では、アジア――とくに東アジアと東南アジア――の人々が、多様で異なる価値観・文化・経験・民族・性・階層・信仰等を越えて、ダイバーシティを有しつつも、①「現在、観光を契機にして、いかにしたたかにグローバルでモバイルなアジア世界の中で相互に共生することができているのか」、②「できていないのだとすれば、それは何故どのようにして、できていないのか」、③「そして今後いかにポリフォニック・ツーリズムを洗練させていけるのか」をフィールド調査を通じて明らかにすることを目的とした。 ただし2020年度から2022年度、新型コロナウイルス感染症の状況において、国内外――とくに国外――においてフィールド調査することが思うようにできなかったため、申請に至るまで準備を重ねてきた状況にもとづいて、関連する国内外の研究動向を理論的に整理することを中心として研究を重ねてきた。
|