研究課題/領域番号 |
20K12452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
岩崎 由美子 福島大学, 行政政策学類, 教授 (80302313)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 東日本大震災 / 福島第一原子力発電事故 / 女性農業者 / 生活再建 / コミュニティ / 福島第一原発事故 / 農産加工 / コミュニティ再生 / 移住者 / 二地域居住 / 関係人口 / ジェンダー / コミュニティ再建 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、福島県における原発事故被災地での生活・コミュニティ再構築の展開過程と課題について、ジェンダーの視点から検討する。被災地の復興活動を牽引している女性に焦点を当て、彼女たちの活動がどのような背景のもとになされ、活動の発展に向けてどのような課題があり、課題解決のためにいかなる支援が必要か、といった点について、聞き取り調査と参与観察調査により明らかにする。また、被災地支援を契機として福島県への移住・二地域居住を選択した女性たちにも着目し、地元住民と関係人口の連携による地域復興の可能性を検討することで、女性の参画によるオルタナティブな地域復興の展開可能性と支援機関の役割について考察する。
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研究成果の概要 |
本研究では、福島県における原発事故被災地での生活・コミュニティ再構築の展開過程と課題について、農村女性の取り組みに焦点を当てて検討を行った。被災地の地域復興に向けて様々な活動を牽引しネットワークを広げている女性の活動がどのような背景のもとになされ、活動の発展に向けてどのような課題があり、課題解決のためにいかなる支援が必要か、といった点について、聞き取り調査と参与観察により明らかにした。また、被災地支援を契機として福島県への移住・二地域居住を選択した人々に着目し、地元民と関係人口の連携による地域復興の可能性を検討することで、オルタナティブな地域復興の展開可能性について検討を加えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原発事故被災地では、除染とインフラ整備という大規模なハード事業が展開され、帰還困難区域の解除政策が本格化しているが、帰還する住民は高齢者が中心で被災地は著しい高齢化に直面している。他方で、被災者が地域内外の人々とネットワークを形成し、「人間の復興」をめざす動きもまた積極的に展開されており、なかでも被災地支援を契機として福島県への移住・二地域居住を選択した人々が大きな役割を果たしている。本研究では、農村女性たちによる復興活動に着目して、故郷や避難先における生活・コミュニティ再構築の道筋について検討し、個々人の自己決定と他者との協働によるオルタナティブな復興の道筋を展望する点で一定の意義を有する。
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