研究課題/領域番号 |
20K12459
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
茶園 敏美 京都大学, 人文科学研究所, 人文学連携研究者 (60738748)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ジェンダー / 米軍外国人妻 / 占領期 / 性病対策 / 占領兵 / 占領政策 / 比較分析 / ハワイ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、米軍人と占領地女性病の関係を婚姻の観点から考察する。具体的には、占領期の米軍人と現地女性との婚姻がどのような条件で許可されたのかを各地の比較分析で明らかにすることで、占領政策としての婚姻の全体像を解明する。研究計画としては、A政策レベル、B当事者レベル、Cメディアレベルの3方向から立体的に明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究における占領兵と占領地女性との婚姻は、占領地女性を対象に日本のみならずアジアおよびヨーロッパ各地で行われた性病対策という占領政策に占領地女性を位置づけて連動して考察した。その結果、国際結婚で本国を出国し外国に入国した主な要因は、現地女性の本国での家父長制からの脱出であることを、本研究の研究成果として見出すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の独自性と創造性は、大きく3点ある。まず占領期にハワイに渡ったアジア、ヨーロッパ出身の米軍外国人妻を比較分析することで、占領政策としての婚姻の地域ごとの特色が明らかになる。次に、米軍の占領地域を日本に限定するのではなく、アジア、ヨーロッパといった広範囲の地域に注目することで、占領政策を婚姻という観点から体系化できる。最後に、調査対象の304名の米軍外国人妻のインタビュー調査を精査することで、占領政策に回収されない部分が明らかになる点である。以上3点に注目することで米軍の占領政策による女性たちへの「分断支配」を覆す可能性に繋がる。この可能性は、占領地女性同士が手を取りあう可能性である。
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