研究課題/領域番号 |
20K12469
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
宮崎 あゆみ 日本女子大学, 人間社会学部, 研究員 (90750216)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ジェンダー / セクシュアリティ / LGBTQ / いじめ / 言語 / 青少年 / 暴力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、LGBTQの青少年に対するいじめや暴力が、どのようにジェンダーやセクシュアリティを通じて構築されるのかについて、言語研究の概念と理論を用いて分析することを目的とする。いじめや暴力の被害者と関係者へのインタビューを基に、ジェンダーと言語の視点がいじめと暴力のメカニズムを読み解くために重要であるという視点を打ち出し、幅広い領域のジェンダー・セクシュアリティ研究への理論的実践的貢献を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、LGBTQの青少年に対するいじめや暴力が、どのようにジェンダーやセクシュアリティを通じて構築されるのかについて、言語研究の概念と理論を用いて分析することを目的としている。2022年度においては 、2020年度、2021年度に引き続き、第一に、男性性研究、女装研究、トランス研究、言語理論文献を調査し、ジェンダー、セクシュアリティいじめと暴力を分析するための理論や概念について検討した。成果として、Hybrid masculinities(混合男性性)概念を用いて、若者の男性性/女性性の境界性を分析した論文が“Gender in Japanese Popular Culture”の一章として出版された。また、英国日本研究学会にて、暴力性との結びつきを含む多様な男性性アイデンティティについての発表を行った。第二に、ジェンダー・セクシュアリティ・身体およびアイデンティティについて分析し、チェコ共和国のパラキ大学にて学会発表および一般講演を行った。第三に、年度の終盤までコロナ禍の影響で対面インタビューが困難だったため、引き続きLGBTQ青少年によるyoutube channelなどのメディア資料の収集・分析を行った。第四に、年度終盤には対面でのインタビュー調査の了承が取れるようになってきたため、教師や教育関係者、東京都教育相談センター、性暴力支援センターなどのいじめや暴力の関係機関に加えて、LGBTQ学生組織、LGBTQ支援団体(国際基督教大学ジェンダーセンター、にんていNPO法人Rebitなど)、以前調査を行った女装カフェ・男装カフェなどへのインタビューの計画を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度には、教師や教育関係者、東京都教育相談センター、性暴力支援センター、いじめや暴力の被害者など幅広くインタビューを行う予定だったが、コロナ禍のために対面での調査が引き続き困難であった。そのため、2022年度においては、文献調査、理論や概念の整理、メディア資料の収集を中心に研究を行った。英語論文の出版、2つの国際学会発表、および国際講演を行い、研究成果を発信することはできた。年度終盤には対面でのインタビュー調査の了承が取れるようになったため、インタビューの計画を進めることができるようになり、次年度への布石を打つこともできた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度には、コロナ禍の状況が改善しているため、これまでに滞っていた対面での聞き取りやインタビューを進めていきたい。具体的には、いじめや暴力がどのような言語実践によって生み出され、被害者や関係者によって対処されるか、ジェンダーやセクシュアリティの観点がどのように関連しているのか、被害者はどのようにジェンダー・セクシュアリティいじめの経験を捉え、乗り越えているかについて調査・分析を行う。2022年度の研究実績の概要にも述べたように、教師や教育関係者やいじめや暴力の関係機関に加えて、LGBTQ学生組織やLGBTQ支援団体、以前調査を行った女装カフェ・男装カフェなどにコンタクトしており、様々なジェンダー境界に生きる若者たちにインタビューを行なっていく。また、文献収集や分析も、関連領域が多岐にわたるため、2023年度においても引き続き行いたい。調査の分析結果は、日本文化人類学会(受理)、国際プラグマティクス学会(International Pragmatics Association Conference(受理)、国際人間科学研究学会(International Human Science Research Conference)(受理)、アメリカ人類学会(American Anthropological Association Conference)(申請中)にて発表の予定である。
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