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逆運動学によって完全にタグした超高速中性子ビームの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K12499
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分80040:量子ビーム科学関連
研究機関東京都市大学

研究代表者

西村 太樹  東京都市大学, 理工学部, 准教授 (30612147)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
キーワード中性子 / 逆運動学 / 中性子ビーム / 加速器 / 原子核 / 断面積
研究開始時の研究の概要

逆運動学を利用してエネルギーと角度の情報を標識化(タグ)した20MeV以上の超高速中性子ビームを開発する。
逆運動学にて中性子ビームに随伴する不安定核ビームの散乱角度を精度良く測定する。中性子ビームのタグによって推測されるエネルギーと角度を中性子を飛行時間測定法による実際の測定結果と比較することで、得られた中性子ビームのタグの性能を定量的に評価する。

研究実績の概要

本研究の目的は「逆運動学を利用してエネルギーと角度の情報を標識化(タグ)した20MeV以上の超高速中性子ビームを開発すること」である。これまでに、超高速中性子ビームと原子核との反応断面積は、エネルギーの広がったビームを使うことしか出来ないために測定元素や測定エネルギーの種類が乏しく、測定値に大きな不定性を持ってしまっていた。そこで本研究では、p(12C,12N)nという二体反応の逆運動学にて中性子ビームに随伴する12Nビームの散乱角度を精度良く測定し、エネルギーと角度をタグした中性子ビームを新たに開発する。中性子ビームのタグによって推測されるエネルギーと角度を、中性子を飛行時間測定法による実際の測定結果と比較することで、得られた中性子ビームのタグの性能を定量的に評価する。令和5年度も、本来ビーム開発を進める段階であったが、加速器施設のマシンタイム募集停止などによりビームの開発を行うことができなかった。そこで、継続して、平行平板型電子なだれ位置検出器(PPAC)の基本特性の確認やプラスチックシンチレータの応答を確認した。また、既に得られているVMEシステムの性能評価を不安定核ビームを照射したオンラインデータにて進めた。これらによって、エネルギーと角度の情報を完全タグした超高速中性子ビームを開発するために必要な基礎的な知見がさらに得られ、ビームを開発する段階へと進めることができるようになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

電気代高騰、故障などにより加速器施設のマシンタイムを得られなかったため。

今後の研究の推進方策

エネルギーと角度の情報を完全タグした超高速中性子ビームの開発を進める。また、令和6年度後半の加速器実験の申請が令和6年度前半に募集されるので、本課題を遂行するための加速器実験に採択されるべく研究計画を再度練り直す。中性子検出器の開発にも取り組む。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2020

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] BigRIPSにおける超高プラスチックシンチレーション検出器を用いた時間測定システムの性能評価2022

    • 著者名/発表者名
      宇根千晶、西村太樹、他
    • 学会等名
      日本物理学会第77会年次大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] Performance evaluation of new parallel VME readout system for unstable nuclear physics2020

    • 著者名/発表者名
      H. Takahashi, D. Nishimura et al.
    • 学会等名
      22nd Virtual IEEE Real Time Conference
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] MPV - Parallel Readout Architecture for the VME data acquisition system2020

    • 著者名/発表者名
      H. Baba, D. Nishimura et al.
    • 学会等名
      22nd Virtual IEEE Real Time Conference
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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