研究課題/領域番号 |
20K12528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
高田 宗樹 福井大学, 学術研究院工学系部門, 教授 (40398855)
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研究分担者 |
杉浦 明弘 岐阜医療科学大学, 保健科学部, 講師 (00528630)
木下 史也 富山県立大学, 工学部, 准教授 (20800907)
松浦 康之 岐阜市立女子短期大学, その他部局等, 講師 (30551212)
高田 真澄 四日市看護医療大学, 看護医療学部, 講師 (50760998)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 仮想現実 / ユニバーサルデザイン / デザイン評価 / 数理モデル / 応用数学 / ヒューマンコンピュータインタラクション / データサイエンス / 衛生学 / 環境医学 / ジェロントロジー |
研究開始時の研究の概要 |
4K/8K放送による超高精細な映像によって生まれる高臨場感や立体感を用いて、超高齢社会における日常生活での4K・8Kの利活用が展開されている。一方、3D映像視認により脳活性量が亢進することが分かっている。しかし、高齢者の場合、一般的に3D映像を認知できていないといった問題がある。そこで、高齢者における立体認知機能の低下が、脳内の視覚情報処理に与える影響を実験的に調査する。特に、立体映像の周辺視認時における背側視覚路の亢進がみられないことが考えられる。これにより3D映像による脳機能活性化メカニズムの解明につながる。また、高齢者の立体認知機能を維持・回復させるためのコンテンツデザインを考案する。
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研究成果の概要 |
先行研究により、3D映像視認に伴い大脳皮質における活性量が亢進することが分かっている。しかし、高齢者の場合、一般的に3D映像を認知できていないといった問題がある。そこで本研究では、高齢者の立体認知機能を低下させている視機能の要因を実験的に明らかにすることを目的として、複数の実証研究および統計解析を行った。その結果、加齢に伴う視野狭窄により、背側視覚路における機能低下がうかがえた。また、周辺視認時における高齢者が、代償的に追従視様の視線運動を行っていることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究成果は、超高精細映像やVR/ARに関するデザイン評価分析にとどまらず、広く衛生学・人間医工学分野において貢献できる。立体映像視認時における視線運動と重心動揺を同時計測して数理解析した他、立体映像の視野領域のサイズや、視標の速度を変更することで、映像の要素の違いが生体に与える影響について詳細に検討し、快適・安全なHMDコンテンツ制作の手掛かりを得た。関連して、最新の数理科学的手法の考案や人工知能を利用した生体信号の解析を行ったことで、生体信号解析一般に対する一定のインパクトがある。
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