研究課題/領域番号 |
20K12530
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高安 啓介 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (70346659)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | social design / critical design / speculative design / design history / problem-solving / ソーシャル・デザイン / クリティカル・デザイン / スペキュラティヴ・デザイン / ウィリアム・モリス / ソーシャルデザイン / クリティカルデザイン / グッドデザイン / 未来研究 / グッド・デザイン |
研究開始時の研究の概要 |
非商業系デザインのうちには2系列の取り組みがあった。社会デザインsocial design が、 人々がいま直面する問題の解決を目指すのなら、批判デザインcritical design は、差し迫った 問題解決をいったん保留して、何が本当に問題なのかを問うたり、思っても見なかった可能 性を示唆したりと、アートに近い試みとして知られる。両者ともに関心をもたれているが、 各々の歴史はあまり省みられることはなく、両者は一対をなす仕事であるにもかかわらず、 両者の関係は深く問われなかった。本研究は、歴史資料にもとづき、非商業系デザインの二 系列の歴史について比較をおこない、デザインに要求される問題解決のありかたを考察する。
|
研究成果の概要 |
非商業系デザインのうちには二系列の取り組みがあった。社会デザインが、人々がいま直面する問題の解決を目指すのなら、批判デザインは、差し迫った問題解決をいったん保留して、何が本当に問題なのかを問うたり、思っても見なかった可能性を示唆したりと、アートに近い試みとして知られる。両者ともに関心をもたれているが、各々の歴史はあまり省みられることはなく、両者は一対をなす仕事であるにもかかわらず、両者の関係は深く問われなかった。本研究は、歴史資料にもとづき、非商業系デザインの二系列の歴史について比較をおこない、デザインに要求される問題解決のありかたを考察した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一方において、社会デザインへの高い関心があり、他方において、批判デザインやそれに類するアートが試みられてきたが、両者の関係を問う試みはほとんどなく、二つのカテゴリーは混同される場合もある。そこで、両者を区別して各々の歴史を描いて比較すれば、今日いわれる「問題解決」がいかに時代に条件づけられているか分かるようになる。たしかに、二つのいずれか区別できない事例もあるが、両者を区別するからこそ、両者の中間にあるような試みを評価できるようになる。本研究はそうした中間の試みを、思弁的(スペキュラティヴな)社会デザインと呼んで、見えにくい傾向を浮き彫りにする。
|