研究課題/領域番号 |
20K12531
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中薗 哲也 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (70635656)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 仮設住宅 / 自然災害 / CFD解析 / 乾式基礎 / 避難施設 / 南海トラフ地震 / セルフビルド / 乾式工法 / スパイラル杭 / RC基礎レス構法 / 乾式基礎構法 / ビーズ法ポリスチレンフォーム / 建築デザイン / 建築工法 / 仮設 / 災害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、災害発生直後に避難者自身により簡易に組立てができ、かつ快適な温熱環境と安心・安全な耐久性と耐震性を有した避難施設の開発を目的とする。 避難空間内部の温熱環境をさらに快適な条件とするために、CFD解析とモックアップによる検証を行う。さらに避難空間(上部構造)の下部構造となる床や基礎構造の開発も行うことで、国内だけでなく世界中の様々な環境においても快適な温熱環境が確保でき、かつ熊本地震であったような想定外の余震に対しても、安全性を担保できる実現性の高い避難施設を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は災害発生直後に避難者自身により簡易に組み立てができ、かつ快適な温熱環境と安心・安全な耐久性と耐震性を有した避難施設の開発を目的としている。これまでの研究結果から、RCを併用した乾式基礎が、建築基準法的側面から、また経済性・施工性の側面からも最善の基礎方式だと判断し、今年度はモックアップ製作に向けて建築全体の設計を行った。 まず上部構造においては、経済性、施工性、汎用性の観点から流通木材を主構造に採用し、さらに各部材の仕口・継手などの接合を全てビス留めとすることで、建築技術者に頼らなくても災害避難者自らでも施工できるディテールを開発した。またこの建築は応急避難施設ではあるものの、過去に起きた災害時の避難施設の調査結果から、かなり長期的に使用されることも想定されるため、長期使用に最も影響する外壁と屋根材については再検討を行った。その結果、耐久性、施工性、防水性、防火性、軽量性、環境性能の理由から、厚さわずか4.5㎜の立体織繊維補強コンクリートを採用することにした。この素材は本来土木用資材として開発された材料のため、メーカーや建築構造設計技術者の協力を得て、建築に利用できるように改めて設置方法の検討を行い、ディテールの開発を行った。 下部構造においては、長期利用を想定して、建築基準法上の「仮設建築」ではなく通常の建築物として法律をクリアできるように、工場生産のコンクリートブロックとジャッキアップ機能を有したスチール(もしくはアルミ)製の乾式基礎を検討し設計を行った。 以上により当初の目的であった、簡易な施工性、快適性、安全性、高耐久性を担保した、長期利用も可能な避難施設の設計が完成し、来年度のモックアップ製作に向けて準備が整った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
来年度の避難施設のモックアップ製作に向けて、具体的な素材や材料の選定、法律的な問題、特に建築基準法をクリアするための設計概要の検討、施工性・快適性・安全性・耐久性を担保できる具体的な設計仕様を今年度中に確定することが目標であったが、材料メーカーや、構造設計技術者の協力を十分得ることができ、想定していた精度もしくはそれ以上の設計内容に仕上げることができた。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は、これまでの研究成果をもとに製作した設計内容に応じて、モックアップ完成に向けて具体的に作業を進めていく。まずは、上部構造の木材の調達と加工、コンクリート基礎の発注、ジャッキアップ機能を有したスチール製基礎の発注、モックアップ設置予定場所の敷地整備などを行い、これらの準備が整い次第製作を開始する。屋外での製作となるため、天候に左右されることが予想されるので、できるだけ早め早めの対応を心掛けるようにする。
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