研究課題/領域番号 |
20K12533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
平井 康之 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (10336084)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ソサエタル / 行政サービス / サービスデザイン / インクルーシブ / ユーザー参加 / 子育て / 人間中心デザイン / デザイン / 行政 / デザイン思考 / ソサエタルデザイン / 市民参加 |
研究開始時の研究の概要 |
行政サービスの中でも、多部署に渡り複雑でわかりづらい子育て支援業務に焦点を当て、以下の3領域で、デザイン思考を応用した社会実験による実証的な開発と検証を行う: 1)市民側領域:多様な市民が理解しやすい包括的なサービス一覧マップと、外部専門家を包括する共創ネットワークによって構成される共創プラットフォームの構築 2)行政側組織領域:現状の行政業務の重複や未着手業務を明確にし、窓口業務を一元化する柔軟な組織横断プロセスの構築 3)行政側人材領域:デザイン思考を行政向けに分析し、日々の業務で実践可能な横断型業務スキル、課題発見型スキルを育成する人材育成プログラムの開発
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研究成果の概要 |
本研究は、福岡県福津市を研究対象として実施した。成果としてキッズデザイン賞を受賞した「福津市こどもの国 子育てサービスマップ」と「子育て支援ガイドブックこどもの国」を社会実装した。それらをもとに、さらにアプリとホームページの改修も行い、情報発信方法を同じポリシーで統一した。そのような実績をもとに、福津市と隣接する古賀市、宗像市の市民や行政関係者を対象に広域連携の可能性を探るセミナーを3回実施した。目的や課題の共有など、今後の子育てサービスにつながる議論が行われた。また、人材育成として、福津市職員を対象にデザイン思考人材育成プログラムを2回実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
デザイン学の領域は、モノやコトのデザインから、行政のような社会の仕組みのトランスフォーメーション(変革)に拡大している。本研究では福岡県福津市の子育て行政サービスを対象に、市民・行政側双方の参加によるデザイン手法を用い、紙ベースの子育てサービスマップとガイドブック、デジタルベースの既存のホームページとアプリの改修を行い、市民への情報発信方法を同じポリシーでの統一し使いやすくした。また職員向けにデザイン思考研修を行うことで、デザインスキルの定着を図った。子育て行政を行う行政組織のあり方と具体的なサービスデザインについて総合的な取り組みとなり、社会的に意義のある研究となった。
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